ソファークッションを作り直しではなく新規作成致しました。
【製作依頼エリア】東京都世田谷区 【製作内容】ソファークッションのオーダー製作
本革の魅力と言えばその高級感と使い込む程に出て来るエイジングを楽しめるところだと思います。ソファーや椅子に関しても、個人的にはエイジングを楽しめるアニリン系の革が好きです。顔料を使用せずに表面のコーティングもされていなく本来の革の素の状態に近い皮革です。革と言えばそのような物を想像する方も多いのではないでしょうか。
市販されている多くのソファーや椅子には革を仕上げるにあたって、顔料という塗料が塗られ仕上げにコーティングがされているので革の表面の色や艶感などが均一化され革本来の表情というのは消えてしまいがちです。
反面、傷が付きにくかったり変色がしにくかったりとメリットも多く、ソファーや椅子は毎日人の体重が掛かり摩擦頻度も高いので表面的に劣化しにくいようにその様に仕上げているのですが。
しかし革本来の表情を残して革の変化を楽しみたいという場合には、染料で色付けされていて表面は使って行く度に皮脂などで徐々にコーティングされていくアニリン系の本革がお勧めです。
最近ではソファーや椅子にもそのような革が使用されている製品も沢山見かけるので、革好きな方はそういった革を選ばれてみては如何でしょうか。 そして今回はオイルをたっぷり含んだ少し厚めの本革を使用して、ソファーのオーダークッションを製作致しました。 丸みを出さずにスクエアな形です。 本来の革らしく牛のかさぶたの後や血筋なども見られました。それは不良品なのでは無く本革の本来の状態です。 通常の椅子張りに使用する革に比べ、かなり革に厚みがあるものをチョイスしたので、縫代部分は薄くしてあげないとフチの仕上がりがモッタリしてしまいます。そうなると綺麗な仕上がりが出せません。 その辺りも布張りとは違った一面です。 革のヘリを薄くするために縫う前の下準備です。革漉きを行います。 革漉き機も色々ありますが、当店は信頼性抜群のnippyの革漉き機です。 数は減ってしまったようですが、今も革漉き屋さんという革漉き専門の方々がいらっしゃるようにとても技術の必要とする工程です。 角のステッチはダブルステッチで仕上げました。 ファスナーの開口部分を大きく取って、中のウレタンクッションを仮に交換が必要になった時でも取り出しやすくし、修理の事も考え製作しています。 クッションの固さもご希望に合わせて仕様を変更できます。 本革に関しても色々な種類をお選びいただけますので、お問い合わせはお気軽にどうぞ。 【椅子やソファーの張替え修理 ファニチャーリペアテーブル】