クラシックな本革椅子の修理事例のご紹介です。

椅子に張り込まれている革もアンティークな風合いがあり、全体的に鋲留めされている椅子になります。

椅子やソファーの修理をする際に心がけている事は、壊れてしまった外観の状態を元に戻すことも大事ですが単純に見かけだけを元の状態に戻す事では無く、修理後も長く使用してもらえる事を考えて修理を行っています。

今回の椅子は座面の革に割れが出てきてしまったので、座面部分の革と革の周りにびっしりと留められている鋲の交換になります。

こちらが椅子の修理前の状態になります。

背もたれのアンティークな感じに合わせて、座面の交換する革も同様にアンティーク加工を施し、背の部分と違和感の無いように塗装仕上げを行いました。

その後は現状張り込まれている座面周りの鋲を一つ一つ外し、新しい革を張り、そして新しい鋲をまた一つ一つ打ち込んでいきます。

こういった鋲が留めてある椅子の修理は、周りの鋲が繋がっている連結鋲というタイプ、もしくは今回の椅子のように鋲が一つ一つ離れている単鋲のタイプとがあります。

単鋲タイプの椅子は鋲を外すのも打つのも手間と時間が掛かり、連結鋲タイプの椅子やソファーに比べて修理料金も高くはなりますが、高価な椅子やソファーにはこの単鋲での仕上げが多く見られます。

［完成写真］

フレームに使われている木も無垢材でしっかりと重みがあり、硬さもあり全体的に重厚感と高級感が感じられる椅子でした。

椅子やソファーの張替え修理やオーダーソファーなどのご相談は、ファニチャーリペアテーブルまでお気軽にご相談下さい。