皆さんは椅子の「猫脚」って聞いたことあるでしょうか?
椅子の脚に使われるデザインの呼び名でもあるんですが猫の脚の様に丸く膨らんだ曲線になった脚の事です。
この様な感じのものです。
(猫脚椅子の写真)
または別名で「カブリオールレッグ(Cabriole leg)」とも言われることがあります。 アンティーク家具やアンティーク風家具に良く使われるデザインなんですがご存知の方も多いのではないでしょうか。 今回はそんな猫脚椅子の座面の革が傷んできてしまい、お客様と修理方法のご相談の結果、張替え修理を行うこととなりました。 この椅子には座面と背もたれにそれぞれ革が張られていますが、座面だけの張り替え修理となると難しいのが革の選択。 ひとえに革といっても種類が沢山あり、お客様がこの革がいい!といっても革の硬さなどの問題で椅子やソファーには適さない事もあります。 更に今回の場合は張り替え修理をしない背もたれの革の状態と同じような仕上がりを出す必要がありますので、革の表面の硬さや質感なども同じような革を選択し、色味やアンティーク具合に関しては塗装によって再現しました。 [修理前の写真です] 革の裁断が終わった後には、鋲を一つ一つ打ちつけながら革を椅子に留めていきます。 この鋲止め作業は単鋲のために作業時間は掛かりますが、出来上がりの状態は重厚感や高級感がありなんともいえないいい雰囲気が出てきます。 「修理後の写真です〕 この様なアンティークチェアは年数が経過するごとに味わいが増し、修理によって長きにわたって使うことが出来ますので、椅子やソファーの張替え修理やオーダーなどのお困りごとがありましたらファニチャーリペアテーブルまでお気軽にご相談ください。