大塚家具でご購入されたという2人掛け用の椅子の張替え修理を行いました。
ベンチソファーとも呼ばれるようなタイプの椅子ですが、使用素材は合成皮革で選んでいただいた色は真っ白な柔らかい張り地になりました。
まずはこちらが修理前にお客様宅で撮影させていただいた写真になります。
[張り替え前写真]
現在の椅子の基本的な構造としては木のフレームにエラスベルト(ウェービングベルト)というゴムベルトが格子状に張られていてその上にウレタンクッション、そして張り生地というのが簡単に説明できる構造なのですが、今回の椅子は座面もここまで凹んでいるとウレタンクッションの下に張られているベルトの緩みや切れなどが考えられます。 ソファーの生地を剥がして確認したところ、格子状に張られているウェービングベルトが伸びきってしまったことによるヘタリと判明したので、全て新しいベルトに交換しました。 このベルトが伸びきっていたり、切れていたりとしてしまうといくらクッションを新しいものと交換したりとしても椅子やソファーに座ったときにお尻が大きく沈み込んでしまいます。 ですので椅子やソファーのクッションが沈んでいる。。 というときはこういった部分も疑ってみては如何でしょうか。 そして剥がした生地の型を起こしパターンの作成後に、生地の裁断、縫製、張り込みと行って張替え修理の完成です。 [張り替え後写真] 真っ白な合皮での張替え修理を行ったこのベンチソファー。 定期的にクリーニングなどのメンテナンスをしていくのも良いかと思います。 合成皮革の寿命は大よそ3年~5年とは言われていますが、使用環境やケアによって10年近く使用していても差ほど痛んでいないという椅子やソファーも中には見かけます。 通気性は天然皮革に比べて少ない分、水汚れなどの除去やクリーニングなどは比較的しやすのが合皮ですので、ビニールレザーの椅子やソファーをご使用の方はご自身での定期的なケアもしつつ使ってみては如何でしょうか。 椅子やソファーの張替え修理や木工塗装など、ファニチャーリペアテーブルまでお気軽にご相談下さい。