今日ご紹介するのはソファーの修理事例です。修理するソファーはドイツのヒモラ社の本革ソファーですが、修理をした内容はというとまずは革部分を全体的にクリーニング。
そしてウレタンクッションのヘタリ具合が気になるということでウレタンクッションの交換と、革の表面の塗装膜が割れてきてしまっていたので、皮革塗料による表面のメンテナンスを行いました。
革張りの椅子やソファーの雰囲気や肌触りなどは何とも言えない高級感や存在感がありますが、椅子やソファーが傷んできてしまった場合や痛む前のメンテンスに困っている方も多いのではないでしょうか。
今日はよくある事例として座面の革の表面が割れてしまっているような状態になっていました。
(修理前の状態)
まずは、ソファー全体の表面をクリーンアップし皮革塗装修理にて革の状態を戻しました。 革は乾燥や紫外線又は摩擦などの影響でこのように割れが生じてきますので、普段からの適度な油分も必要です。 しかし革の種類によってはオイルが革に入って行かないものなどもありますので、使っている革の種類によってメンテナンスの方法も変えていかなければいけません。 (ソファー修理後の写真) ご希望されていた座面部分はとても綺麗な状態にメンテンスされました。 今回は座面部分だけの塗装修理ということで、他の部分に関してはクリーニングのみを行っています。 そしてウレタンクッションに関しても、ヘタリ具合が気になるとのことで2つの座面ともウレタンクッションの交換をしていますが、ヒモラ社のウレタンクッションは元々ウレタンの密度が高くなっています。 その分数値的にはヘタリにくいと思います。 ウレタンクッションの密度というのは何かというと、簡単にいうと中身がスカスカかギュッと詰まっているかということですが、ギュッと詰まっている方向に向かえば向かうほどウレタン密度の数値は高くなっていきます。 その他、硬度という硬さの数値も関係してくるので一概には言えないのですが基本的には密度が高いほどウレタンクッションの料金も上がり硬さも出てヘタリにくいというものになります。 今回は、ウレタンクッションの交換は元々のウレタン密度にあわせて交換しました。 良いソファーなので、中のフレームなどはとてもしっかりしていますから、このようにクッションや表面の張り生地などを修理してあげることで長い期間使用していただくことが出来ると思います。 椅子やソファーの張替え修理やテーブル天板などの木部の塗装など、椅子やソファーなど家具に関することはファニチャーリペアテーブルまでお気軽にご相談ください。