本革チェアの修理事例のご紹介です!
東京は港区青山CONRANで購入されたという、montisのlogeチェアとスツールになりますが本革張りのもので、お決まりの劣化症状と言ってはなんですが本革特有のカサカサ状態の劣化が起きてしまっていました。
それでは早速椅子の修理前の状態を見てください。座面のクッションカバーやふっとスツールの部分が乾燥や摩擦などから特に痛みが酷く、革の色も禿げてきてしまっています。
オーナー様のご自宅はワンチャンも飼ってらっしゃると言うことで、カリカリと爪での傷も加わったのかと思いますが、何故に本革の椅子生地は長年経過するとこのようになってしまうのかと。。 理由は幾つかありますが、まずは乾燥することも一つの大きな要因となります。 一口に本革といいましても、革の表面の処理の仕方はいくつもありますが、椅子やソファーに使用される本革の多くは顔料という塗料によって表面に色つけされています。 簡単に言うと動物の革の繊維の上に塗料をのせて色をつけています。 長年使用すると、その表面が乾燥し割れて来たりとの症状が起こってきて、更にそこから先は塗料の下の繊維も痛んでくるという状態になります。 その度合いにもよりますが、塗装修理で直せる場合は張替え修理をするよりも費用負担を減らすことが可能になりますので塗装の修理によって修理を行う場合も多いです。 しかし、費用が安いからといって本革の状態を、修理する私たちが把握せずに全てを塗装修理してしまうと、修理後にまた直ぐに痛みが出てきてしまうなどの状態になってしまいますので、そこは慎重に状態を見極めて張替えなのか塗装なのかのご説明を最初に差し上げています。 今回のこちらの椅子に関しましては、椅子本体の座面クッションは張替え、オットマンに関しては塗装修理との方法を選択し、修理完了となりました。 修理後の状態です。 座面のクッション張替え後に全体的に色合わせも行っているので、仕上がりに色の違和感は出ていないと思います。 中身も大事、外見も大事ですね。 椅子やソファーは、修理をすればまだまだ使っていただけるものも多く廃棄されているものも見かけますが、廃棄前に修理か買い替えか一度ご検討されてみては如何でしょうか。 張替え修理や木部や皮革の塗装修理など、椅子やソファーに関することはファニチャーリペアテーブルまでお声掛け下さい。