皆さんこんばんは^^今日は椅子やソファーに使う生地でも、あまり普段目にすることが少ないであろう革のお話です。 椅子やソファーの表面に使う生地は、布・合皮・本革というのが一般的だと思いますが、裁縫などで自分で何かを作る時は、布系の生地を使う事が比較的多いのではないでしょうか?
今回は本革を使ってソファーや椅子に生地を張っていく場合の、一部始終をご紹介させて頂きたいと思います。
革といってもいろいろありますが、椅子やソファーに張るものとしてはメインは牛革の大人の牛さんの場合が殆どだと思います。 本革というと値段も布や合皮に比べると安くないですが、子牛さんになると更に小さく高価になってきます。
大判で裁断できるという意味でも大きな革の方が、ソファーなどには適しているのではないでしょうか。
さて今回はソファーの張替え修理をするための革が入荷しました。
茶色のスムースレザーです。
大きいもので長さ200cm以上になります。これが革の半裁といって牛の背中から左右どちらかの半分なので、半裁といいます。 革にある細かいシワのようなもの、見たことあるかと思いますが、比較的そのシワ(シボといいます) がはっきりとして多いのがシュリンクレザー、下の写真のような感じです。 そして今回入荷した革はスムースレザーといって、このシボがあまりなく表面がツルツルとしたような革になります。 この半裁の革に、ソファーの型どりをしたパターン用紙をセッティングして革を切っていきます。 入荷した革も全ての部分が使えるのではなく、使えない部分も出てくるので、こ~んな感じで革のどの部分からどこのパーツを取って行けば良いのか、裁断前に一度全てのソファーパーツを確認します。 そして切り取る場所の確認が終われば、作ったパターンに沿って革にマーキングをしていきます。 見えますか?白っぽい線が革についているのが。この線に沿って革を裁断していきます。 左右1cmなんて狂ってしまったら結構大変なことになる場合が多いですから、正確に正確に。。 こんな具合で下準備を終えてから、裁断と縫製に入っていきます。 一つ一つの作業に集中力が必要です。 好きな方には面白い作業だと思います^^ 次回は裁断から縫製までの様子もご紹介したいと思います。 ファニチャーリペアテーブル