おはようございます☼ 本日は食卓用として使われている椅子を4脚、張替え修理を行うためにお預かりさせて頂きましたので、そちらの椅子の張替え事例をご紹介させて頂きますね^^
猫脚のアンティークチェア、こちらは生地は合皮で背もたれと座面に張られていました。
生地の表面や木部の目立った傷や破れ等はなく、背もたれの生地も比較的しっかりとした状態。。。
オーナ様が困っていたのはここの部分でした。
お写真でお分かりになりますよね^^ そう、座面の真ん中がポッコリと落ちてしまっていて、椅子に座ることに不快感を覚えるとの事で。。 この状態であれば当然かもしれません。 椅子の使用年数も10数年ということらしいので、座面のウレタンクッション、ウェービングベルト、そして生地の交換と、今回は座面を中心に修理を進めていきました。 まずは座面の鋲を一つ一つ取り外していきました。 1脚50個弱の単鋲が付いているので、5脚で合計200数十個。数を数えると結構あります^^ 1個1個鋲を外していきました。 そして次にウレタンクッションの交換をし、生地の裁断終えると座面に生地を張り込み、最後は又新しい鋲で座面の周りを仕上げていきました。 完成した椅子の状態です。 オーナー様も特に拘りはないとのことで、作業工賃を安くする為にも一つ一つ別々についている単鋲仕様から、連結鋲へと鋲は変更しました。 ダイニングに椅子が戻ってきました^^ 座面のポッコリ凹み具合も修正されて、合皮も新しくなったのでまるで新品状態です^^ 今回は背もたれの生地は全く変えてないのですが、同じ質感・色味の合皮生地がぴったりとハマり 座面との違和感は全くと言っていいほど出さないように出来ました。 オーナー様も大切にされている椅子、オーナー様いわく安い椅子やソファーを早いサイクルで買い替えて行くのではなく、良いものをこのように何年または何十年に1度づつ修理や張替えをしていきながら 長く使いたいというお考えでした。 良い椅子やソファーなどは、初期の購入費用は少し高くつくかもしれませんが、その分フレームに使われる素材や製造方法などがしっかりとしているので、躯体が長持ちします。 その為、仮に表面の生地やクッションが多少ヘタってしまったりとしても、張替えや修理などで長い期間愛用していくことが出来るかと思います。 家具の購入時には、デザインはもちろんの事その様な先行きも視野にいれて選んでみては如何でしょうか。