こんにちは、先日ソファーの修理をご検討されているオーナー様のところへ出張見積もりに伺ってきました。
張替えや修理をご検討されていたのはセパレートタイプのベンチソファー。
こちらになります。
何十年も前に親が購入されたソファーで、行商さんが自宅にセールスに来られたとか。。 先輩の職人さんに聞いたこともありますが、戦後の時代には椅子張りの道具をリアカーに積み込み、そのリアカーを引きながら東京の街で椅子の張替えや制作をしていた時もあったとか。。 凄いですね。 先人の方の行動があっての今なので、感謝です。 そんな、歴史のあるこちらの椅子の困りどころはというと。。 まずが第一にこちら、アームの木の部分に痛みはありますが、こちらは経年の味としてオーナー様としては良しとしています。 上から見るとそれ以外は特に何ともないようにも感じますが、問題はこちらでした。 正面から見るとどのクッションシートも真ん中が少し窪んでいるの分かります?? 問題の1つがこちらなのです。 クッションは置きクッションなので、簡易的に外すことが出来ますが、クッションを外すとこの様に生地がもう一枚張られています。 そして椅子の裏側を除くと ここでしたね、座面のクッション性の悪さや凹みの原因の一つは。 ウェービングベルト。 以前に一度張替えなどの修理に出しているという事だったのですが、それから十数年も経過しているので、ベルトの弛みも出てきていました。 クッションのヘタリとベルトの弛みが重なって、これではクッション性が悪くなってしまっているのも仕方ないと思います。 そしてもう一体の椅子も横から見るとクッションの沈みと、加えてもう一カ所の劣化ですが、フレームが緩くなってしまっている箇所がありました。 この部分になります。 見えます?見えるかと思いますが、更にアップにすると ここですね、ダボの継ぎ部分が抜けてしまっていますので、一度フレームを外して組みなおしの修理が必要になります。 ソファーの生地はというと、張替えの為の生地もサンプルブックから確認していただいてイメージを膨らませて頂きました♪♪ 修理をご依頼いただくかどうかはご検討中ですが、このように実際に製品を確認して、対面させて頂くことでお客様からは、修理の方法や生地の感じなど、わたくし達はどの様にお客様が張替えや修理に対してイメージを持たれていて何を期待されているのかなど、色々なことが分かりお互い安心できる面があると思います。 椅子やソファーやテーブルなどなど、家具の修理や制作でお困りの場合は、ファニチャーリペアテーブルまでお声掛け頂ければと思います☆