こんばんは🌌 今日は北欧産の椅子を数脚お預かりさせて頂きましたので、そちらの修理事例をお伝えさせて頂きます♬
引き取ってきたのは、全部で4脚。ノルウェーの椅子ということでした。
北欧はエコーネスやハンスJヴェグナー、シエスタのパーソナルチェアなど有名な椅子が沢山あるかと思います。
北欧は何故そんなに家具造りが盛んだったりするのかというと、豊かな自然が沢山あって、そこにある木の事を古くから熟知してきた事が関係している。。
というような事も聞いたことがあります。
環境から生まれてきたものなのですね。
さて、張替える椅子の方は劣化状態というのはこの様なものでした。
座面の生地に大きなシミ跡があり生地の色も退色してしまっています。 張替え修理でパリっと奇麗に戻したいところですね! フレーム部分はまだまだしっかりしているので、張替えてあげることで更に長い期間活躍すると思います♬ 今はファブリックの生地ですが、今後のメンテナンスも考えて合皮生地に張替えです。 飲みこぼし跡や水染みなどを付けたくない場合は、合皮の場合はその場でサッと拭いてしまえばあと残りしづらいですからね^^ 4脚持ち帰らせて頂き工房に戻り、早速張替え作業を始めました。 まずは椅子のフレームから座面を取り外し、この状態です。 そして座面の生地を剥がし、ヌードの状態にします。 ウレタンクッションも硬化してヘタリがありますので、交換です。 古いウレタンクッションは糊付けされているので、ドライヤーなどで温めながら剥がしていき、その後にこのような新しいチップウレタンを張っていきました。 ウレタンを張り付けて、木板通りにウレタンの周りをカットしてこんな状態にします。 この上から又、仕上げ用のウレタンクッションをもう一度張るんです。 そして新しく選んで頂いた合皮生地も、座面に張り込むためにカットします。 座面の木板外周よりも7~8cm程大きくカットしてあげたらいいと思います。 生地が勿体ないからと、あまり小さくカットしすぎても張りにくいという事になる場合もあるので^^ そして先ほどウレタンクッションを貼った木板を裏返して、この様に生地をタッカで留めていくんです。 程よい張り具合を調整しながら、角も奇麗に収めるように張っていきます。 椅子やソファーとは違いますが、こういった角の収まりを上手に収めていく技法を、財布などの小物を作る場合などは「菊寄せ」なんて言ったりしますよね^^ 余っている合皮の部分は、張り込んだ後にカットしていきます。 そしてもう一度、椅子に座面をセットして完成です! 染みも無くなって奇麗になりました♬ ダークな色合いの生地とはまた少し違う感じになって、新鮮です^^ 横からどうぞ。 後ろからもどうぞ。。 お預かりした椅子を全て納品させて頂き完了です。 このソファーまだ使えるかな? この椅子買い替えるのと張替えるのと、どっちが安いだろう? など、張替えや修理に関して分からないことなどありましたら、お気軽に声を掛けてくださいね。