カリモク家具の天然皮革張りの2シーターソファーです。擦れる頻度の腿の裏や膝裏辺りに掛けて皮革の塗装膜の剥がれです。ソファーに張り込みされている天然皮革は多くの製品が顔料仕上げになっています。
その為、年数が経過すると革の表面層の割れが出て来るものが多いです。 顔料仕上げは、染料だけで仕上げられている革に比べて、染料だけで仕上げられていたりと素上げの革に比べて、俗にいう革の味というのは出にくいですが、摩擦や傷に強かったりもするので摩耗の頻度の高い椅子やソファーに比較的向いているのかと思います。
痛みの状態はこの様なものです。
黒ずみと表面塗装の割れが出てきてますよね。 ご自宅にお伺いし、お部屋の養生を済ませての皮革塗装で修理を行いました。 修理後の状態です。 革の塗装面が劣化して薄くなっている箇所を含めて座面全体に下ごしらえを行って、その後に本革の鞣し後の工程と同じように下塗り剤を塗っていきます。そうするとまずは下地が出来き、そのあとには細かな傷など修復する作業です。 傷や剥がれの修復と同時に色の配合も行って、表面層を作りながら色の調整もしていきます。 ソファーや椅子は摩擦が強く起こる為に厚めのコーティングをしっかりと施し、綺麗に仕上げが出来たと思います。 修理完了後に即座に座って使用して頂く事は出来ませんが、修理箇所に乾燥する日数も設けて修理完了です。 肘掛も直しています。 修理前、革に汚れや小傷などがありました。 修理の後は。。 こちらも修理前と修理後の写真です 出張修理の他、環境や痛みの状態などに合わせて搬入出も行っております。 お問い合わせご相談は下記までご連絡ください。