弊社で請け負っている施工は、ソファや椅子の張替えばかりではありません。
本日ご紹介するのは、パーソナルチェアの脚の高さの調整です。
お客様愛用のパーソナルチェアは、スペインはバレンシアに本拠地を置くアンドリューワールド製。
スペインらしいポップなデザインと、実際的な機能性が特徴のパーソナルチェアです。
お客様によると、せっかくのこの美しいチェアがご愛用のデスクの高さとあわないとのこと。
パソコンの普及で、現代人がデスクの前で過ごす時間は急増、椅子や机の高さが合わないというのは、健康に大きな害を与えます。
腰や背中、目にも負担がかかり、頭痛に悩むなんてことになりかねません。
それを修正するために、調節不可能な椅子の場合は、机に合わせて足の部分を切断するという究極の手段があります。
まず、お客様からお預かりした時のアンドリューワールドのチェアの写真です。ビビッドなオレンジ色はいかにも南欧風、それに白色の手すりや脚の部分がよく映えます。
こちらはバックからのフォルム。 そして、問題の脚の部分です。 お客様のご要望では5cmのカットです。 仕上がりが5cm短くするので、脚の傷止めも計算し数センチカットします。 脚のそれぞれに、切断部分の目印となるテープを巻き専用工具で裁断しました。 凸凹もなく滑らかに切断できました。 さて、ここからが問題です。 オリジナルのモデルを尊重して、切断した脚の底部は傷防止のキャップのように仕上げるのが理想でした。 しかしこの椅子の構造上というか、元々の脚の作り上それは出来ないので。 そこで、お客様のご承諾をいただきかぶせるカバータイプで対応しました。 それがこちらです。 仕上がった椅子の全体像は、こんな感じになりました。 どうでしょうか。 施工前と比べても、違和感のない仕上がりとなっています。 脚の部分に注目すると。 傷もつきにくく滑りにくく、また白色とオレンジ色にも黒のカバーがマッチしています。 高名なブランドの椅子でも、椅子が持つ本来の役割というのは「座り心地のよさ」。 これをなくしては、椅子は十全の役割を果たせません。 まして、デスクワークに必須のパーソナルチェアとなれば、1日の中でもそこに座って過ごす時間が長いのは当然です。 ファニチャーリペアテーブルでは、椅子の修理やケアだけではなく、使い心地の良さをさらに追及するお手伝いも致します。椅子のことでお悩みの時は、ぜひご相談ください!