2002年に日本の家屋に特化したタイプとしてお目見えしたアルフレックスの「SONA」。
自動車メーカーに勤めていたエンジニアたちが起業し、イタリアの粋を伝えるといわれるアルフレックスのソファ。
そのなかでも、日本での人気はこの「SONA」に集中しているともいわれています。
https://www.arflex.co.jp/products/sona/
アルフレックスについては、こちらの記事をご覧ください。↓
https://tableinc.net/furniture/diary/9094
SONAはファブリックカバーのタイプもありますが、今回ご依頼いただいたのは贅沢な本革のカバー。
そのため、人為的にできた傷から経年による色あせまでいろいろな影響を受けまして、お客様からお預かりした時のようすはこの様な状態でした。
リラックスのシンボルともいえるカウチンソファ、人の体と接触するところはもれなく劣化している感じです。 こちらは座面の部分。 本来の色がわからないほど、色が落ちてしまっています。傷も目立ちますね。 そしてこちらが、足を伸ばせるカウチンの部分です。 革の劣化は色落ちだけではなく、傷や破れも多々見られます。座面部分だけ見ていると、オリジナルの革の色がわからないほど色が落ちてしまっていますね…。 廃棄をせずに修理という選択をしてくださったお客様のためにも、十全の修理を行います。 まず、見るからに劣化が激しい座面とカウチの部分は革の張替えになります。これは、選択の余地のない対処法です。 しかし、革の劣化がそこまで激しくない背面の部分は、クリーニング後に塗装修理で対応することになりました。体積が大きいカウチンソファは、総体でカバーの張替えを行うとかなり高額になってしまいますが、こうしてポイントごとに異なる修理を施すことで修理費にも差が出てくるかと思います。 そして! 修理が完了いたしました! 座面の新品の革も、背面の塗装を施した皮もつややかです。 無残に破けていたカウチの部分も、かつての姿が想像できないほどきれいに仕上がりました。 生活の枢軸となる家具だけに、存在感があります。 しかし、日本に特化したサイズ感とラインは、どこか優しさも兼ね備えていますね。 そうしたオリジナルのデザインを再現すべく、われわれは隅々まで丁寧に修理をさせていただきます。