発売開始から50年近く、ロングセラーを続けるリクライニングチェアがあります。
北欧ノルウェーから発信される「エコーネス」Ekornesの看板が、そのリクライニングチェアです。
エコーネスのブランドについては、こちらの記事をご覧ください。↓
https://tableinc.net/furniture/diary/9232
エコーネスのモットーは「ストレスレス」、つまり「ストレスなし」の座り心地の体現です。
隅々まで研究しつくされたこのリクライニングチェア、現在では世界中にファンを持つ名品といってよいでしょう。
今回ご依頼をいただいたのは、そのなかでも「コンサル」というタイプ。
https://www.kaguha.com/category/STRESSLESS/6171SOF000003.html
リクライニングチェアはどうしてもスペースを占有しがちですが、「コンサル」はそのなかでも比較的コンパクトでシンプルなタイプ。
日本の家屋にもぴったりです。
お客様のご要望は、ダイニングチェアとおそろいの生地での張替えでした(ダイニングチェアは他の張替え事例でご紹介させて頂きます)。
今回張り替えのために使用した本革は型押しタイプのシュリンクレザーで、汚れなどが目立ちにくいメリットあり。
https://melsen.jp/information/498/
お客様のところから引き取った時の椅子の状態は、このような感じです。
座面や肘掛けなど、日常的に触れる部分に劣化が見られます。これも、この椅子をご愛用されている証(あかし)ですね。 画面奥に見えるダイニングチェアとお揃いで、というのがお客様のご要望です。 修理前、後方からです。 よくよく見ると破れもあり。椅子を使った歴史が刻まれている感じですね。それでは、修理を開始です! 今回のご依頼は椅子全体の生地の張替えですので、全体がピシッと引き締まるように仕上げていきたいと思います。 張替えが完了した状態がこちらになります。 横から見ても皺が一掃されていますね。座面の部分もすっきりして、座り心地もベストな状態に戻りました。 皺や破れが目立っていた背もたれの部分も、張替えによってこんなふうに。 写真が暗くなってしまってごめんなさい(-_-;) こちらは、同時にご依頼いただいたダイニングチェアの修理も終わった後のダイニングルーム。家具の木目とボスブライトの革の色合い、落ち着いていてとても素敵です。インテリアの雑誌に登場しそうな光景です。 今回ご紹介したリクライニングチェアは、エコーネスのものでした。同時に修理のご依頼をいただいたダイニングチェアは、別のブランドの椅子になります。 張替えによって同じ生地を使用することで、ブランドの境界を越えてお部屋の中に統一感が生まれます。まさに、一石二鳥ですね。 エコーネスは、リクライニングチェアの分野においてはまさに世界に冠たるブランド。ベースがしっかりとした椅子ですので革の劣化は張替えで対応し、購入時の美観と座り心地を取り戻すことができます。