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ロッシディアルビザーテ画像1

 

 

イタリアのお土産の一つに、レザー商品があげられます。

その品質やデザインは、とくにブランド名がついていなくても粋でスマートなものが多いのは衆目の一致するところかと思います。

イタリアが誇るこのレザーの文化、その中でもトップクラスに位置する品質を誇るソファブランドが「ロッシ・ディ・アルビザーテ」rossi di albizzateです。

北イタリアのヴァレーゼでうまれたロッシ・ディ・アルビザーテには、どんな歴史や特徴があるのでしょうか。

 

今回はそのロッシディアルビザーテというブランドについて記事にしてみましたので、ご興味のある方は御覧ください。

 

ファブリックが企業の出発点

 

ロッシディアルビザーテ画像22

 

ロッシ・ディ・アリビザーテの創業は1923年のこと。

創業者の名はフェリーチェ・ロッシです。ちなみにイタリアでは名字の「ロッシ」は日本の「鈴木」さんほどのポピュラーな名前であり、ブランド名としてはインパクトに欠けるきらいがあります。

そこで、のちに本拠地を置く北イタリアの街アルビザーテの名を加えたのかといういわれもあるようです。

 

フェリーチェ・ロッシは当初、タペストリーや椅子の生地、マットレスなど、家具に関する商品の販売を行っていました。

1935年、弟のジュゼッペが妻マリア・サポリーティとともに運営に参加、結局会社はこのジュゼッペ・ロッシによって繁栄していくことになります。

 

1940年代に入ると会社の規模も大きくなり、ソルビアーテ・アルノに新たに工場を設立します。ここでは、熟練の職人が常時30人雇用されていたそうです。ジュゼッペ・ロッシ自身も、北イタリア人らしく勤勉な性格でした。デザインや素材の研究を怠らず、家具のメカニズムや設計、製造、すべてに携わるこだわりを見せます。

 

特に1939年に登場したジュゼッペ・ロッシのデザインによるソファベッドは、市場で大きく評価され需要を伸ばしました。ロッシ・ディ・アルビザーテは、斬新な設計でさまざまな特許を取得していますが、戦前に発表されたこのソファベッドがまずその第1号となったのです。

 

戦後に発表された数々の傑作

ロッシディアルビザーテ画像33

 

世界大戦中はロッシ・ディ・アルビザーテも生産を中止せざるを得ない状況だったようですがジュゼッペ・ロッシはこの間、さまざまなアイデアを構築していたようです。

 

戦後、「Pullman」と名付けられたソファベッドを皮切りに、リビングセット「Gardone」も登場します。

このふたつのシリーズは、画家であったシルヴィオ・ザネッラとのコラボでもあります。

 

また、ジュゼッペと妻マリアとの共作となった「Ambiente」のラインはミラノの家具見本市に出展され、大成功を治めます。

それは、当時の住居の形態に即した柔軟性を有していたことが原因といわれています。

 

そして1951年、同社はアルビザーテの地に本拠地を移動。この時から、「ロッシ・ディ・アルビザーテ」と名乗るようになるのです。

 

国際的な知名度を上げた1970年~

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1955年、ロッシ・ディ・アルビザーテは、建築家ジャンピエロ・ヴィテッリをデザイナーとして迎えます。

このコラボは1970年代まで持続し、会社を大きく発展させました。

この時期、同社は布張りのソファにとくに力を入れ、その商品はブランドの顔として成長します。

 

1970年にはケルンの家具見本市、1971年にはパリにも進出し、ロッシ・ディ・アルビザーテの名は国際的にも知られるようになりました。1972年にはチェコ生まれのデザイナー、ハンス・フォン・クリールとともに書斎の家具も手掛けています。

 

1975年にはミラノに同社のショールームが設立、このときに設計を担当したのが建築家のカルロ・バルトリでした。翌年にはローマの目抜き通りコンドッティにもショールームが設けられ、まさに破竹の勢いを見せます。

 

そして、ロッシ・ディ・アルビザーテの代名詞ともいうべきレザーの商品が世に出たのも1970年代でした。

ボローニャにあるモードのブランド「ボルボネーゼ」とレザーについての提携を行い、ロッシ・ディ・アルビザーテ固有のレザーの確保に成功したのです。

 

これによって、オンリーワンの品質を獲得したロッシ・ディ・アルビザーテのブランド力は急激に強化されました。

 

ブランド力の向上と数々のコラボ

ミラノやローマのショールームの設計デザインを担当したカルロ・バルトリはその後も、ロッシ・ディ・アルビザーテの強力なパートナーであり続けました。

それだけではありません。ロッシ・ディ・アルビザーテがレザーのソファで一躍飛躍を遂げると同時に、コラボをする高名なデザイナーが列をなしたのです。

ダリオ・ロッシ、ルチアーノ・コンシリ、クラウディオ・サロッキ、ルーチョ・デル・ペッツォなどなど、枚挙にいとまがありません。

これに勢いを経て、同社は富裕層が多いモスクワとドバイにもショールームをオープンしています。

 

21世紀のロッシ・ディ・アルビザーテ

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21世紀を迎えたロッシ・ディ・アルビザーテは、ジュゼッペ・ロッシが第一線を退きルイジとピエロの息子たちが運営を主導する形に変わってきたようです。

 

ジュゼッペ・ロッシはその後も創作意欲を持続させて、「Supersassi」シリーズの誕生にも関わり、ポップな色合いとコロンとした形状が斬新なこのシリーズ、経済が携帯する時期にも需要が高かった人気の商品です。

 

2005年にジュゼッペ・ロッシは逝去し、彼の業績をたたえるために写真集では定評のあるエレクタ社からロッシ・ディ・アルビザーテ社の製品を掲載した写真集が刊行。

こうした過去の業績に刺激されたのか、2006年には大型客船の椅子も手掛けています。

 

また2010年には、同社に特化した美術館も誕生。

イタリアンデザインの歴史の一翼を担う気概を失っていないことを、世間に印象付けました。

 

ロッシ・ディ・アルビザーテの人気商品は?

イタリアンデザインの一翼を担うロッシ・ディ・アルビザーテの家具。

特に人気のシリーズをご紹介いたします。

 

・ソファ「GEA」

いかにもイタリア的な丸みを帯びたラインが特徴的なソファ「GEA」。

メタリックな脚部と肉厚のファブリックがモダンです。かなり個性的なラインであるにもかかわらず、空間をあまり選ばないのがロッシ・ディ・アルビザーテの実力といったところでしょうか。

「GEA」は女性形ですが、男性系の「GEO」というシリーズもあり。GEAは母性を感じさせる豊かさがありますが、GEOには少年を思わせる無邪気さが特徴。遊び心と実用性が同居しているといえるかもしれません。

 

「GEA」「GEO」をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

https://www.archiexpo.it/prod/rossi-albizzate/product-4459-1827305.html

https://www.archiexpo.it/prod/rossi-albizzate/product-4459-1827312.html

 

・ソファ「Supersassi」

21世紀に入ってからロッシ・ディ・アルビザーテが世に送り出したシリーズ「Supersassi」。

ファブリックとレザーを縦横無尽に使用しつくしたかわいらしい形状で、抜群の人気を誇ります。ソファ、オットマンをはじめテーブルなどを含む大小のエレメンツは、なんと45種もあり。空間に応じて様々な可能性を秘めているのがこのシリーズの愉しいところです。

 

Supersassiのシリーズをご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

https://www.archiexpo.it/prod/rossi-albizzate/product-4459-1827266.html

 

・ソファ「Bogo System」

1970年代に、ロッシ・ディ・アルビザーテがレザーに力を入れ、さらに建築家カルロ・バルトリとパートナーとなって生まれたのが「Bogo」シリーズです。

ポップなデザインが特徴的な同社の製品の中では、重厚感で目立つ一点。隅々までばらまかれた職人技によって、300にも及ぶパーツから構成されている芸術の域にあるソファです。レザーの質のよさが光るラインですが、これ見よがしの陳腐さがないのはさすが!ですね。

 

Bogoをご覧になりたい方は以下のサイトからどうぞ。

https://www.archiexpo.it/prod/rossi-albizzate/product-4459-1828225.html

 

最後に

レザーの美しさに定評があること、ポップでありながら機能性も極めている点、ファミリービジネスによって興隆した点などなど、ロッシ・ディ・アルビザーテはまさにメイド・イン・イタリーの魂を宿しているといっても過言ではありません。

その芸術性の高さは、同社の商品が写真集となったり特化した美術館が設立されたことでも立証済みです。

自宅の中にアートともみまごうソファがある、それだけで心持ちも変わってくるというものではないでしょうか。

2000年以降、ロッシ・ディ・アルビザーテの商品は入手が困難なようですが、行き届いた手入れを行っていけば永く使っていくことの出来る家具なのかと思います。

 

 

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