こんばんは🌙 今日はソファの張り替え事例をご紹介していきたいと思います。
ご紹介させて頂くのは、イタリアの高級ソファメーカー(rossi di albizzate)ロッシ・ディ・アルビザーテのソファになります。
ロッシ ディ アルビザーテのソファは子羊の革を使った高級ソファというイメージが個人的には強く、今回もラムスキンを使用したコーナーソファセットの修理になります。
オーナー様は先代から受け継いだというソファ。
今回は宅内のリフォームを期に、破れてしまったソファ生地の張り替えをして、お父様から引き継いだソファを使っていきたいとの事でした。
それでは張替えをさせて頂いたソファの張り替え前の様子はこちらになります。
ロッシ・ディ・アルビザーテのソファは本当に高級。 ただ、どんな高級なソファも形あるものはいつかはこの様な劣化は致し方ないと思います。 そして使用している生地もラムスキンになるので、一般的なソファやイスに使われてるようなカウレザーとは違い、厚みも薄い生地になります。 子羊の革は柔らかく、マトンに比べると大きさも取れずやはり高級になります。 サイズ感も大きく、存在感はたっぷりとあります。 この様にところどころに革の破れがあり、みすぼらしい状態になってしまったようです。 今までは生地の上にカバーを掛けて使っていたようですが、これを機に張替える事に。 今回は費用の問題などもある為、座面部分だけを張替えることにオーナー様は決定されました。 座面だけを張替え、背凭れは張り替えません。 通常の牛革であれば色を染色し、張り替えない部分と色を合わせる事も出来るのですが 今回は使用する革がラムスキンである事や、背凭れにそれ相応の劣化もある為、張替え後の座面と背凭れに、色味や質感の違いは出る可能性はある事をご了解いただき、張り替え作業に入らせて頂きました。 こちら入荷したラムスキンです。 出来る限り背凭れとの違和感が抑えられるような、色味のものを選びました。 厚みは 0.6mm前後、通常椅子やソファに使用する革の厚みが1.2mm~厚いもので1.5mm前後ですから今回のラムスキンはかなり薄め。 柔らかさもあり繊細です^^ パターンカットも終わり、型紙に合わせて革を裁断縫製していきます♬ そして縫製後に生地を張り込み完成です。 今回の張替えの条件の中では、極力違和感の無い形で仕上げられたのではないかと思います。 オーナー様は今後もう一度劣化し生地が破れてしまった時には、もう廃棄する予定だと仰っていましたが、 フレームなどの作りもしっかりしているロッシ・ディ・アルビザーテのソファ。 是非、修理を重ねながらでも長く使って頂ければと思います。 ソファやイスの修理や張替えのご相談は、ファニチャーリペアテーブルまでお声掛け下さい。