こんにちは、ここでは普段ご質問の多い布生地はどれが良いか。という事についてお話させて頂きたいと思います。
まずはじめに結果から申し上げますと、どの生地がオーナー様にとって良いのかという事に関しては、オーナー様が椅子に張る布生地に何を求められているか。
それによって適した生地も変わってくると思いますので、布生地のそれぞれの加工のバリエーションや特性などをご紹介させて頂きたいとおもいます。
その上でどの様な機能性やデザインなどが欲しいのか。 という事を決めて選んで頂ければ良いのかと思います。
それではいくつかご紹介させていただきますね♪
生地のメーカーの取扱いは海外メーカーや国内メーカーいろいろありますが、今回は国内のサンゲツさんの生地を例にとってご紹介させていただきたいと思います。
★撥水加工の布生地
生地の表面に撥水加工が施されているので、水溶性の汚れに関しては比較的簡単に取り除く事が出来ます。
サンゲツから出ている生地には以下のものがあります。
飲みこぼしなどの水汚れに対する防御策を椅子やソファーに対してされたい、というご希望やお問い合わせはとても多くて、ご家庭や店舗での椅子に対する悩みの種の一つでもあるようです。
サンゲツさん以外でも、当社の取り扱う他の生地メーカーさんでもいくつか撥水加工の布は出されているので水分による汚れ等が気になる場合は、このように生地に加工がはじめからされているものを選んでいただく事で、今後の張り替え等のメンテナンス頻度を下げていく一つの方法かと思います。
上記生地の更に詳しい情報は、下記のURLからご覧いただけます。
タッチプルーフ https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8484/
クリーミースムース https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8485/
ルール https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8491/
さて次は撥水加工と同様に水汚れ等に関するお悩みの手助けとなる加工ですが、
こちらは
★防水加工の布生地
ここで更によくあるご質問は、「撥水加工」と「防水加工」どちらも一緒でしょ!?
若しくは同じように水から生地を防ぐのに何故呼び名が違うの!?
というところです。 正直私もこのような仕事をする前は同じように、頭はハテナマークでした。。
物知りの方ならきっとご存知かもしれないですね^^
あまり細かいややこしい説明は省いて簡単に説明しますと、撥水加工というのは「水を弾く加工」防水加工というのは「水を通さない加工」になります。
これだけでははっきりと分かりづらいのでももう少しご説明を。。
撥水は織り込まれている布の繊維自体には、水を弾く加工がされているので水分を通しませんが、布の織り目や編み目などの隙間からは水分や空気などが通ります。
対して、防水加工は布の表面や裏側などに水分を通さない加工がされているので、水分の浸透を防ぎます。
ですので、水分を浸透させないという力は防水加工の方が強いということになります。
防水加工がされている椅子生地の一部ですが、このようなものがあります♫
こちらの防水生地はそれぞれ、布の表面には撥水加工がされていて、裏面には防水フィルムが貼られています。 防水加工のデメリットと言われている水も通さないけど空気や湿気も通しにくい為に起こる蒸れを防ぐために、水は通さずに空気や湿気を通す様な加工になっているのでその様な心配もなく出来ています。
生地それぞれの詳細情報は以下になります♬
風波紋 https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8500/
ジェントルテイラーF https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8504/
枯山水 https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8509/
椅子生地からこのように、水から出来るだけ守っていく対策があるのですが、水の次は火です!
どういう加工かというと。。
★防炎性能です
防炎性能とはどういうことかといいますと、不燃ではありませんが通常の防炎性能が取得されていない生地に比べて、燃えにくく小さな火源に接しても簡単に燃え上がらずに、着火してしまっても自己消火性能がある生地になります。
簡単にいうと燃え広がり難いという事になりますね^^
生地例は以下のようなものがあります♪生地詳細情報はこちらになります。
ファインプレリック https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8540/
ラダーチェック https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8548/
次は、こちらもご質問やご相談を良く頂く内容でトップクラスです!
生地の色落ちに対する加工です。
★色落ち
こちらの色落ちに強い生地ですが、
耐次亜塩素酸
という加工の名前なのですが、理系の方なら理解が早いのでしょうか
正直私には詳しい成分の事は理解しかねます^^
なんでもこの次亜塩素酸というのがノロウイルスに対して高い効果があり、色落ちもしにくいという生地になりますが、実際の生地はこちらになります。
こちらも生地の詳細情報を載せましたので、以下からご確認くださいね♪
ストロビット https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8510/
フィールイージー https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8523/
この他、耐光性や速乾性など椅子生地には幾つかの加工がありますが、できれば複数の機能がひとつの生地に纏まっているほうがコストパフォーマンスも高いんじゃないの? って考えられる方の為に。
あります!そんな多機能タイプの椅子生地が!
それをご紹介させていただきますね^^
★多機能性生地
こちらの2点の椅子生地は、撥水・イージークリーン・耐次亜塩素酸・耐光性・耐候性と5つの機能を兼ね備えたスーパーマン的なファブリック!
ナミブ・デザートとリビア・デザート機能性はたっぷりで爽やかな見た目の生地です。
因みにこちらの生地にもついている
「イージークリーン」
という加工は、海外から来た機能で汚れがついてしまった時など水を吹きかけてあげることで、付いてしまった汚れが浮き上がってきて取り除けるという、楽しい加工なんです♪
多機能生地の詳しい情報はこちらになります。
ナミブ デザート https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8530/
リビア デザート https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8537/
如何ですか、全てではありませんが椅子張り生地の加工や機能性についてご紹介させて頂きました。
椅子を張り替える時や作るときに生地を選んでいただく参考に少しでも役立てていただければ良いかなと思います。
布を選ぶ時は機能性の他にもデザインという、とても大事な要素もあると思いますので、一概に機能性だけでは選べない場合もあるかと思いますが、気に入ったデザインにこのような機能性がプラスされていればベストなのかと思います。
デザイン重視で選ばれる場合は、布の他に汚れ除去スプレーや撥水スプレーなどを加えて持っておくと
ご自宅で簡易的に生地のメンテナンスをご自身で出来るかと思います。
次回は、椅子張り用の合皮生地の加工についてご紹介させて頂きたいと思います^^