こんばんは、今日はよくいただくご質問の中で、椅子を張り替えたり制作するときに生地は何を選べば良いの?などのご質問を頂く場合があるのでそれについてお話してみたいと思います。
まず今回は主に布についてですが、布の生地の中には合成繊維と天然繊維を使った椅子張り生地があります。
【天然繊維】
(ウール)
ご存知、セーターなどにも使われる羊毛ですが羊の種類って3000種類以上もあるんですって!
ウールは細くて規則正しい縮れがあって保温効果が高くて伸縮性や弾力性があり、水をはじきやすくシワになりにくく型崩れしにくいですが虫食いや毛玉ができやすく、縮みやすいデメリットもあります。
(綿・コットン)
肌触りが良くて吸水性が高くて熱に強いく発色がよいのですが、縮みやすくシワになりやすく、日光などで変色しやすいのも特徴です。
(麻・リネン)
【合成繊維】
(ポリエステル)
洋服などいろいろな場面で使われている繊維ですが、シワや型崩れになりにくくとても強い素材で乾きが早いですが、静電気が起きやすく汚れが付くと落ちにくい
(アクリル)
ウールの合成繊維版というような弾力性があってシワになりにくく発色性もよく、害虫やカビにも比較的強いですが、静電気が起こりやすくホコリを引き寄せやすいです
(レーヨン)
再生繊維と呼ばれる中の一種になりますが、木材パルプというものが主原料の素材です。吸水性がよく光沢があって肌触りがよく発色性も良いのが特徴ですが、水で縮みやシワやシミになりやすく摩擦にも強くはありません。
このように、素材は合成素材と天然素材などありそれぞれの特徴はあるのかと思いますが、椅子張り生地の場合は、幾つかの素材が混合されて布になっている場合が多く(ポリエステル30%アクリル40%レーヨン30%など)強度なども布それぞれ違います。
摩耗強度や引っ張り、引っ掻き、耐光性など、メーカーからの生地情報がありますので細かな部分まで気になる場合はスタッフに是非お問い合わせください。
例えばサンゲツからのこちらのジュピターという生地は
写真ではわかりにくいかもしれませんが、生地の組成が
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アクリル36%・ポリエステル31%・綿18%・麻15% となっていてアクリルのウール感や綿や麻の天然素材感も出ているような生地になります。
こちらの生地情報はこちらhttps://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP8355/
このようにどの布にしようかと、決めかねてしまう場合は見た目や肌触りの他、性能の部分にも少し目を向けてあげると生地選びも楽しくなってくるかもしれませんね。