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ドリアデ画像1

 

イタリアがコロナ禍の真っただ中にあった2020年5月、ミラノからある訃報が飛び込んできました。

家具ブランド「ドリアデ」の創始者であったエンリコ・アストリの死亡のニュースです。83歳という年齢に不足はないものの、彼がイタリアンデザインに与えた影響の大きさは計り知れません。イタリア中が改めて、彼の偉業に敬意を表しました。

ドリアデの製品は「物言う家具」と評されています。1968年に創業以来、機能的かつ軽妙なデザインで知られるドリアデについてご紹介したいと思います。

 

時代に合わせるのではない、時代を先読みするパワー

ドリアデ画像22

 

ドリアデが、イタリア北東部ピアチェンツァに起業したのは1968年のこと。

ミラノを中心とするイタリアンデザインの最も重要なブランドとして知られているドリアデは、エンリコ・アストリを中心にアンドニア・アストリとアデライデ・アチェルビという家具とデザインへの愛と熱意溢れるグループによって結成された同ブランド、短期間で急成長します。

 

彼らのモットーは実に明確でシンプルでした。

家具を中心とするライフスタイルは、常にとどまることがない現在進行形である、という思いが常に創作活動の礎であったといいます。

 

ドリアデのアイデアは、現在のトレンドやファッションに合わせて更新されるのではなく、時代を予測し過去の伝統とも融合する「新しきこと」を発信することから生まれていったのです。

 

このスタイルは、またたくまに成功への道を切り開きます。

70年代、ドリアデの家具はインテリア雑誌の常連となりました。単純な創造を忌避したエンリコ・アストリは当時30代。自らを時代の先駆者として自負し、大胆な哲学で頭角を現したのです。

 

国際的な知名度をゲットした80年代

ドリアデにとっての80年代は、国際舞台への飛躍の時代でした。

フランス人デザイナーであるフィリップ・スタルクとのコラボを皮切りに、スペイン人のオスカル・トゥスケ、彫刻家エリオット・リットマン、建築家の伊東豊雄や妹島和世、ミニマリストとして有名な建築家ジョン・ポーソン、イタリアンデザインの重鎮クラウディオ・ベッリーニとのコラボが続きます。

新進気鋭のデザインとドリアデのイデオロギーの交差は、非常に野心的なプロジェクトとなりました。ドリアデはアヴァンギャルドである、という定評もこの時代に定着したといってよいかもしれません。

 

若い世代にも目が向けられた90年代から現在まで

ドリアデ画像3

 

他と一線を画す卓越したデザインと機能性で、メイド・イン・イタリーを代表するブランドとして成長したドリアデ。

90年代に入ると、ブランド内で若手も育ち台頭してきました。これに伴って、市場においても若者を顧客に組み入れるべく、従来のラインよりも価格を抑えたシリーズが登場します。

とはいえ、品質やデザイン性に手を抜くことはありませんでした。若者をターゲットにした製品のデザインも、これまで通りフィリップ・スタルクが担当。アルゼンチンで高名なアルフレッド・ハベリやミキ・アストリも参画し、力強くシンプルなラインを構築していくのです。

 

21世紀に入ってもドリアでは、イタリアンデザインの規範として君臨し続けています。

 

ドリアデのポリシー:美を語る家具

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物言う家具ドリアデのポリシーは、まさに家具に饒舌に語らせることにあるといってよいでしょう。

 

ドリアデの原則はシンプルに「生活における美の追求」に尽きます。美を突き詰めていけばすなわち、完全なる機能性を有するというのがその理由です。

インテリアにおける家具がファッションやモードに左右されるだけならば、生活レベルの向上にまではつながりません。時代の風潮に惑わされない美を極めることで、生活のスタイルそのものが改良されていくと主張しているわけです。

 

ドリアではしかし、自己中心的なアーティストの集団ではありません。ドリアデを使用するのは消費者です。

というわけで、そのアイデアを刺激するのは消費者のニーズ、エレガンス、折衷、好奇心、奢侈などなど、必要性と遊び心をミックスしたいかにもイタリア的なスピリットであるのが面白いところです。柔軟な精神をよりどころにしていれば、アイデアは無尽蔵というところでしょうか。

 

ドリアデの人気シリーズは?

遊び心と機能性双方を秘めた家具ドリアデ。

特に人気のシリーズをご紹介いたします。

 

・1980年代の傑作「Leeon Soft」

建築家ルドヴィーカ&ロベルト・パロンバのコンビによってデザインされたソファ「Leeon Soft」シリーズ。1980年代後半に生まれた傑作とされています。アルミニウムの脚部やキルティングの本体部分との融合が美しい作品。

 

 

Leeon Softシリーズはこちらのサイトからご覧になれます。

https://www.driade.com/it_it/indoor/poltrone-e-divani/leeon-soft-chaise-longue-d74094m.html

https://www.driade.com/it_it/indoor/poltrone-e-divani/leeon-soft-sofa-d74016c.html

 

 

・あらゆるニーズを満たす「MEGARA」

マルタ島生まれの工業デザイナーであるゴードン・ギルミアーによってデザインされたソファ「MAGARA」。

モダンさの中に落ち着きのある同シリーズ、直線と曲線の絶妙なバランスによって構築されていて、クラシカルなイメージもまとっています。MEGARAの特徴は、さまざまなコンポーネンツの組み合わせによって、あらゆるニーズに対応が可能なところでしょうか。実際に、どんなインテリアともマッチしてしまう魅力があります。

 

MEGARAをご覧になりたい方はこちらのサイトからどうぞ。

https://www.driade.com/it_it/indoor/poltrone-e-divani/megara-sofa-d71009c.html

 

・空間の主役!「Garçonne」

国際的なデザインの世界では「最もイタリア的な」と形容されるカルロ・コロンボによるデザインが「Garçonne」シリーズです。ドリアデの世界にも決定的な一打を放ったといわれる同シリーズ、イタリアならではの優雅で飄逸な曲線が美しいソファ。空間の花形となること間違いなしながら、決して出しゃばらない貴重な存在でもあります。

 

Garçonneは以下のサイトからご覧ください。

https://www.driade.com/it_it/indoor/poltrone-e-divani/garconne-armchair-d91058a.html

https://www.driade.com/it_it/indoor/poltrone-e-divani/garconne-sofa-d91006c.html

 

最後に

1960年代後半に登場し、70年代には最もイタリア的な家具として一世を風靡、80年代には国際的な名声を得たドリアデ。

自由奔放で型にはまらないスピリットと、イタリアに綿々と伝えられたアーティスティックな伝統をあわせもつ稀有な存在です。世界中の高名なデザイナーたちとのコラボによって、徹底した美を追求し続ける姿勢は今も変わっていません。

時代の波に乗るのではなく、次の波を起すパワーは、その革新的なデザインの中にも見ることができます。

普遍的な美を内包したドリアデの家具、修理のご相談もぜひファニチャーリペアテーブルへ!

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