ソファーや椅子で有名なカリモク家具の革製椅子の修理です。状態はと言いますと座面と背もたれ部分にクッションの沈みが見られます。ある程度の期間使用すると仕方の無い現象ですが、大量生産されているような低価格のソファーや椅子に関してはこのあたりの劣化の進行が速いと思います。
こちらの製品の修理に関しまして、クッション材の補充という選択もありましたがお客様とのお話合いの結果、ウレタン材の交換という事になりました。
交換する際はある程度お客様の好みの座り心地を聞き、それに合わせウレタンフォームの硬度を変えていきますが今回は中間的な硬さを選び交換させて頂きました。
交換後は座面のマチ部分の高さも戻り、クッションの交換前に比べ2~3cm近くは座面中央の高さが実際には上がっています。
(修理前の状態)
座面や背もたれのクッションに沈みがある為、皮革のシワも多く革の弛みなども見られます。 このままの状態が続くと革にも良くはありません。 (修理後の状態) 背もたれと座面の間にあった革の弛みや、座面中央の沈みとヘタリも改善されました。 肘掛内部のウレタンクッションも交換していますので、座り心地としてはかなり変わったと思います。