こんにちは☼ 関東もいよいよ梅雨明け時期が発表され、そろそろ夏本番を迎えますね^^
本日もこちらのブログでは椅子の張替え事例をお伝えしていきたいともいます♪
今日ご紹介させて頂く事例は、アンティークチェアの生地の張り替えになります。
長年使ってきた椅子の座面生地が破れてしまいましたが、フレーム自体はまだまだしっかりと使える状態なので、生地を張り替えてメンテナンスして、今後も使っていけるようにとご依頼を頂きました★
まずは張り替えをご依頼いただいた椅子の状態ですが、張替え前はこの様な感じです。
こちらバルーンバックといわれる背凭れの形状をした、アンティークの椅子になりますが御覧の通り座面の生地が薄れてしまって、破れてしまっているのが分かりますね(-_-;) 良い生地なのですが、生地自体はとても薄い無い物なので擦れが酷くなるとこの様に破れてしまいます。 この状態では使っていくのは少し抵抗があるので、新しい生地に張替えて周りのリボンも交換していきます。 アンティークの椅子の背凭れやレッグの部分は色々な形状があって、それぞれに呼び名がついていたりとするので ご自身でお持ちのアンティークチェアが、何て呼ばれている背凭れの形状なのか、どの様な脚の形状なのか。 そのような角度から椅子を見てみるのも面白いかも知れませんね^^ 因みに今回お預かりさせて頂いた椅子の背凭れの形状は、先ほども言いましたが「バルーンバック」といわれる丸まった形状です。 バルーンバックチェアとは、主に19世紀ヴィクトリア時代から流行った、バルーン/風船のような丸い背もたれをもつチェアのことの様で、それまでの主流であった重厚なルイ15世スタイルのチェアへのアンチテーゼとして広まったともいわれています。 背凭れはほぼ丸いフレームだけなので、その分軽く持ち運びやすかったりするのが機能的な利点かと思います^^ そして修理の方はといいますと、お預かりさせて頂いたのは4脚。 比較的どの椅子も破れがあったりとするので、全ての生地を張り替えていきました💺 そして今回選んでもらった新しく張替えに使う生地は、こちらのクロコ調の合皮になります🐊 色も赤という事で、今の生地のデザインからは雰囲気が大きく変わりそうです。 合皮に変える事のメリットはやはり布に比べて、水分に対してのメンテナンスが容易になる事ではないでしょうか^^ 布の生地の場合は、飲みこぼしや食べこぼしなどがあると吸水性が高い分、シミになったり、直ぐに何らかの処置をしなければいけなかったりと、そのような場合はなかなか気を使います。 その辺は合皮の場合は吸水性が低く、飲みこぼしがあった場合でも少し濡らしたタオルを硬く絞ったりなどして、そのタオルなどで軽くふき取ってあげれば問題ない場合が多く、小さなお子様のいる家庭や、ファミリーレストランなどの店舗、または耐薬剤仕様の合皮を使えば美容室などでも需要があります。 そしてこの新しい生地を裁断し、古い生地を剥がしたフレームに張り込んでいきます。 青系の色から赤系の色へ、柄も変わって印象が大分変わりました^^ 自宅のダイニングでも新鮮な雰囲気で使って頂けるのではないでしょうか。 お預かりさせて頂いた4脚全て同じ生地で張替えさせて頂きました。 赤いクロコ調の生地もすごく合っているかと思います^^ ソファや椅子の張替え修理や造作ソファのご相談は、お気軽にお声掛け頂ければと思います。