本日は日本が誇る伝統工芸品、籐の椅子修理の事例をご紹介いたします。
皆さんも一度はごらんになったことがあると思いますが、この様な籐(ラタン)の椅子、
[修理前写真]
椅子の座る籐の部分が破れてしまって座れない状態になっています。 そもそも「籐」とはなにか。 東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物で、日本名で「籐(とう)」と呼ばれる、200種以上あるツル性植物の総称です。 籐(ラタン)の特徴は、軽さと柔らかさがあり、丈夫である素材です。 その特徴活かし、温かみのある、しなやかな籐(ラタン)の椅子やソファーに至るまで家具が職人さんによって作られています。 ということで今回破れてしまった椅子も同じく籐の素材を使って張り直し致します。 編み方にもいくつか種類があり、簡単なものから複雑なものまで様々です。 「カゴメ編み」「四つ目編み」「目積め編み」などまだまだ沢山編みこみ方法はございますが、今回は元々のデザインのカゴメ編みという方法で手編みにて再度張り替えを致しました。 [修理完成後] 張替え修理後は、椅子の張替えをしない背もたれとの色艶の違和感をなくすために、張替えた座面部分だけを塗装にて色あわせを行いました。 いろいろなタイプの椅子やソファーの修理やオーダーはファニチャーリペアテーブルまでどうぞ。