今日の修理事例のご紹介は海外からの輸入ソファー、メーカーは不明ですがクラシックな作りで本革張りの応接ソファーです。
ご覧のとおり椅子に張られている革の表皮が全体的に薄れた状態で、肘掛けの部分は破れてしまっています。 大事なお客様をお迎えする応接室のソファーですので、綺麗な状態を保っていたいものです。 それによって会社の第一印象も変わってくるかもしれません。 今回のソファーの修理は、痛みの大きい座面部分と肘掛け部分を本革で張替え、その他の部分は皮革塗装によってソファーを再生いたしました。 事前のお見積もりでソファー全体を張替えた場合、部分的に張り替えほかの箇所は塗装した場合などいくつかのお見積もりをお出しさせていただきましたが、ご予算との関係で座面や肘掛けを部分的に張り替え、その他の箇所は塗装修理を行う事となりました。 革の塗装に関しては、現状の外観を保つためにアンティーク加工を施した塗装によって革の色を表現しています。 ここで一つ豆知識ですが、椅子やソファーの他にもいろいろな製品に使用されている「天然皮革」ですがこの本革の書き方として「皮」もしくは「革」と2つの漢字がありますが、あまり馴染みのない方はほとんど「皮」とイメージされるかと思います。 しかしこれも間違いではありません。 ただ、製品として使われる素材は「革」になります。 どっちでもいいじゃない。という声も聞こえてきそうですが、実際はどちらでも通じると思います^^ そして何が違うのかと言いますと、天然皮革はお店で売り出される前は牛や馬、もしくは鹿などの動物の「皮」です。その「皮」を動物から剥ぎ、その後防腐処理や着色などの工程を経て製品の「革」に変わっていきます。 ですので、製品になった状態では「革」となります。 ちょっとした豆知識として参考にして下さいね。 さてさて、今回修理を行ったソファーはどうなったかと言いますと張り替え修理と塗装修理の工程を行ってこのように再生されました。 (ソファーの修理後) 全体的に色も戻り、ソファーの革の状態もしっかり戻りました。 全体のクッションに関しても中のウレタン素材を修理していますので、クッション性も戻っています。 左右の2体で劣化しているソファーと修理を終えたソファーの写真です。 このように修理によって状態が戻りますので、修理をご検討されている方はご参考にしていただけると幸いです。部分的な張り替え修理を行っても、張り替え修理をしない場所と色を合わせることも出来ますので今回のように色の違和感を残さずに張り替え修理をすることができます。 修理料金に関しては、使用する素材・ソファーや椅子のデザイン・大きさなどによって変わってきますので、椅子やソファーに関して修理や制作などでお考えの方はお気軽に一度ご相談下さい。 椅子やソファーの張替え修理や木部の塗装などはファニチャーリペアテーブルまで。