こんばんは、今日ご紹介させて頂く椅子の張替え修理事例は、皆様ご存知のコルビジェの椅子になります。
LC1のモデルになり、別名スリングチェアやバスキュランチェアなどとも呼ばれているようです。
素材は厚革でシンプルなデザインですが長いあいだ人気のある名作です。
代々受け継がれてこられた椅子ということでしたが、初めは修理して使うかどうかをご夫婦で悩まれていたとのことでした。
椅子の修理前の状態はこのようなものでした。
通常椅子やソファーに張り込まれる革は革一枚の厚さが1mm前後のものです。 そうでないと椅子に張るという作業がむつかしくなってきますが、このカッシーナのコルビジェLC1に関しては張り込む必要がないという事に加えて、薄い革だとこの仕様で椅子として機能しないという事もあり、革の厚みが3ミリ以上です。 今回の修理内容は座面と背もたれの革を張替えて交換し、肘掛けの革の部分は塗装メンテナンスによって修理するということになりましたので、座面と背もたれには厚もののヌメ革を使用することとしました。 極厚の4mmの黒ヌメ革を現状と同様の厚さに漉き(革を薄くする作業)をかけ、その後寸法を合わせての張替えです。 そして他にも痛みの出ているこちらの部分もメンテナンスしました。 肘掛は革の塗装膜の割れと剥がれが出ていたため、こちらは塗装メンテを行いました。 脚のメッキ部分も汚れや綻びが出ていたため、革部分が綺麗になっても椅子の全体的な印象が悪くなってしまうので、こちらのフレーム部分も綺麗に戻しました。 椅子はこのように全体的に綺麗な状態に戻りました。 革の割れていた部分なども、もちろんなくなりとてもいい状態に戻りフレームの部分も輝きが戻りましたよ。 肘掛け部分も塗装膜が禿げていたり革の断面部分も随分荒れていたりとしてましたので、塗装によって修正しました。 フレームなどの骨組みがダメになっていなければ、椅子やソファーの張り生地やクッションの交換等によって綺麗な状態に戻すことができます。 まだまだ長く椅子やソファーを使いたいという場合は、是非ご相談ください。 椅子やソファーの張替え修理オーダー制作、ファニチャーリペアテーブルまで