東京都目黒区のお客様よりマルニ家具の椅子張替えのご相談を頂きました。
皮革素材の椅子ですが特に肘掛の革部分にひび割れの痛みが見られ、肘掛パーツをリフォームしたいとのご要望でした。
肘掛自体は木部フレームの上に添えてあり裏側から六角ボルトで前後に2本止めてあるだけの方法なので、こちらのパーソナルチェアと同様のタイプをご使用の方は比較的簡単にパーツを外すことが可能なので、ご自身でのメンテナンスを行いたい方や肘掛部分だけを塗装修理や張替え修理を行いたいという方は肘掛パーツのみをご自身で外していただきご郵送していただく事で修理の際の搬送費もかなりお安くなります。
パーソナルチェアを1体ご郵送や配送するよりは郵送費がずっとお安くなります。
ボルトを外した後に木部から肘掛の革パーツを外すのですが、肘掛の革パーツと木部のフレームが糊付で仮止めしていますので、端からゆっくりメリメリっと剥がしていけば問題ありません。
ご不安な方は裏側のボルトを外した後に、肘掛の木部フレームと革パーツの間に家庭用ドライヤーで温風を当ててあげながら剥がしていくと糊が温まり剥がしやすいと思います。
さて、張替えの方はと言いますとまずは椅子の肘掛の状態はこの様に皮革素材にひび割れが発生していました。
(修理前の状態)
お客様のご要望により類似色の革で張替えを行うだけで構わないという事で、張替えを行うと同時に色の細かい調整も可能ですが、今回は色の調整を行わず類似のグリーン色の革での張替えを致しました。 (修理後の状態) 写真で見るよりも仕上がりは色味の全体的なバランスに違和感は無く、革の状態も戻りました。 肘掛付きの椅子は特に座るところの手前側や肘を置く場所に痛みが出やすいですが、パーツごとの張り替えや修理でも修理を繰り返し長く使用することも出来ます。