こんばんは☆ カッシーナの413アームチェア、今日はこちらの修理事例をご紹介させて頂ければと思います。
412のアーム付きタイプのカッシーナの椅子、数色のバリエーションがあるようですが、その中でナチュラルカラーの椅子をお預かりさせて頂きました。
修理前は御覧の通り、シミも全体にまばらにあり劣化が目立っていました。 まずは座面付近にあるシミですが、油染みや水染みなど比較的この症状での修理依頼が多いので、このあたりの劣化を修復していければと思います。 輪染みになってしまった箇所が幾つか目立ちます。 背凭れの後ろ側もこの様に。良く触る部分だと思いますので、恐らく皮脂によるシミなのかと思います このキャブチェアのエッジを奇麗に際立たせてくれる、革の断面部分。 本来は塗装剤や磨きによって奇麗な状態であれば、より椅子を際立たせてくれるのですが、ココに割れや塗料の剥がれなどが出てしまうとその効果も薄れてしまうと思います。 椅子は全て合わせて4脚お預かりし、下地の処理もしっかり行い、塗装修理をさせて頂きました。 塗装修理は、まずは今まで溜まった汚れや余計な油分などを取り除き、革の荒れてしまっている部分などに研磨剤で均していき、その後下地材を塗布していきます。 そしてあらかじめ調色した塗料を一気に吹き付けていくのではなく、乾燥と吹き付けそして必要によっては研磨作業を行いながら、塗料を薄く繰り返し吹き付けて仕上げていきます。 最後はコーティング剤を吹き付けて、乾燥期間を設けて完了となります。 こちらご納品させて頂いた4脚のキャブチェアになります。 まばらにあったシミや小傷などもしっかり修理されて、とても奇麗な状態になりました。 沢山あった皮脂汚れなども全くありません。 荒れていた、エッジの部分も磨きと塗料の塗布を繰り返して、再生されました。 生地が劣化してしまった椅子やソファーも修理や張替えでしっかりと再生されます。 廃棄や買い替えをする前に、このように修理もご検討されてみては如何でしょうか。