ビニールレザーの椅子やソファー、数年経つと皮の表面がポロポロ剥がれ落ちてきたり、ビリビリっと表面が剥げてきたり破れてきたりと言う状態。この状態は合成皮革の限界です。
詳しく言うと、天然皮革を除いてレザーと言われるものには合成皮革と人工皮革がありますが、痛みの状態は主に下の写真の様にピリーっと剥がれてきたり、ポロポロ割れて剥がれてきたり、ベタ付いてきたりと。
今回は椅子の合皮の張り地が割れてきた事例です。
合皮や人工皮革は表面の塗布剤にウレタン樹脂や塩化ビニール(PVC)などが使われていますが、椅子やソファーの痛みはこの様に割れてきたり剥がれてくるようなものが多いです。 合皮素材を出来るだけ長持ちさせようとするときに気を付けた方が良い点は、 ・水分などが付着したら早い段階で乾いた布などでふき取る ・ストーブなどに近づけ過ぎない ・高温多湿環境を避け、風通しの良い日陰に置く ・ビニールで包むなどの密封環境に長く置かない ・出来れば週に一回くらいは乾拭きしてあげる などを注意するだけでも全く気にしないよりは違います。 ただ以上の点に注意をしてもやはり椅子やソファーの合皮の張り生地には寿命もあります。 その様な場合には張替え修理での修復となります。 今回はウレタンクッションの交換に加えて、合皮で張替え修理をしましたがまた同じような症状に将来的になってしまうのが嫌な場合は本革や布への交換も出来ます。 修理後