欧米ブランドの椅子やソファがもてはやされる一方で、国産の家具も不動の人気を誇っています。
メイド・イン・ジャパンのソファや椅子の筆頭として挙げられるカリモク。
今回の張替え事例は、こちらのカリモクの椅子です。
背凭れの籐(ラタン)部分の消耗、座面のファブリックの破れやクッションのヘタリなど全体的に傷んでしまっていますが、今回はお客様のご要望で劣化した座面生地の張り替えをすることになりました。 使用した布は、サンゲツのカラーキャンパス「up573」 https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/UP573/ 新緑の緑を思わせる美しい色と、カジュアル感あるキャンパス地が特徴です。 購入時にはモダンだった草花の意匠、年月とともに無残な姿になってしまいました。 とくに、こちらの椅子はクッションのカバーがはぜてしまっています。それだけ、愛用してくださったという証拠ですね。 それと同時に、お客様からのご要望で椅子のフレームが全体的にガタついていたりグラついた利するという事で、そちらもフレームを組みなおして修理させて頂くことになりました。 ガタつく椅子は、ほんのわずかなことでもイライラの原因です。こちらは、椅子を組みなおして対応します。 最初の作業。椅子から座面部分を取り外しました。結果、カバーだけではなく内部のウレタンの劣化も顕著に。そのため、ウレタンクッションの交換も行うことに決定です。 次は、椅子の組みなおしを開始です。カリモクさんの椅子のフレーム部分、やはり重厚感があります。 このように、椅子全体を分解して組みなおしていくのです。 がたつきをなくすために、椅子の脚の先端、ダボの部分などを調整し組みなおします。 生地の張り替えの方はというと、まずは生地のパターンを作り、その後生地の裁断。 サンゲツのup573の生地を裁断していきます。 ウレタンクッションも交換し、最終的にこのような椅子に変わりました! カバーの生地が無地になりましたので、よりモダンな感じではないでしょうか。 ウレタンクッションの交換も、座面部分の張りからご覧いただけると思います。 がたつきをなくすために組み立てたフレーム部分も、きれいに修正できました。木目と緑色のクッションが、とても良い組み合わせになっています。 椅子の修理は、そうそう頻々に行うものではありません。そのため、予算の都合もあるかと思いますが1回の修理で不具合がある箇所はな一気に直してしまった方が結果的に予算も少なく済むという場合も少なくないかと思います。 それによって、日常使いの椅子に関するストレスもまたたくまに解消します。 また、購入時に一目ぼれした生地のデザインも、年月とともに飽きてしまうという事例は決して少なくないのです。インテリアとのバランスを考慮すると、無地のカバーも悪くありません。 椅子のカバーの張替えどきかなと思ったときには、どんな些細な問題でもプロフェッショナルのわれわれにお伝えください。お客様がご満足いくまで対応させていただきます。 ぜひ、ファニチャーリペアテーブルまでご相談ください。