アメリカの家具ブランドの中でも、椅子やソファなど座る家具に特化してこだわりのある製品を作り続けているのがハンコック&ムーアです。
今回の修理事例は、このハンコック&ムーア製のソファ。
ソファに使われている皮革の豪華さは、アメリカの富裕層をも虜にする魅力があります。
今回の修理ですが、ソファに破れはないものの乾燥などによるひび割れや退色などが目立つため、塗装による修理をさせて頂きました。
お客様が所有されているソファは、3人掛けと1人掛けのソファが各1体づつ
体が触れない部分の革は、まだつやつやしていますが、ご家族の方が座る定位置の部分の座面、そしてアームのところなどに擦れ傷が目立ちます。 3人掛けソファの一部分です。 本革特有の劣化症状ですが、この様な状態に困っている方も多いのではないでしょうか。 こちら肘掛けの部分です。 革の表面がひび割れの様になってしまっています。 本来の革の色がわからないほど擦れてしまっていますが、塗装メンテナンスで状態を良くしていきたいと思います。 ソファを解体して塗装修理開始です。 まずは下処理を進めていきます。 肌理が目立たなくなり、革のつやも徐々に戻ってきました。 まずは1人掛けの椅子、修理後です。 3人掛けのソファ、こちらも以前の色落ちや傷などが修正されました。 とくに擦れがひどかった部分もこんなふうに復活!つややかです。 ご自宅に戻った時の様子です。古き良きアメリカを感じさせるこの風格、修理後には威厳さえ取り戻しています。 ソファカバーの劣化には、いくつかの修理方法があります。 張り替えてしまうこと。これは、ファブリックの生地でも革でも変わりません。輸入の家具でも、問題なく行える修理法です。 ただし、ソファ全体で張り替えるとそれなりのコストがかかってきます。 また、革のソファの場合はとくに顕著ですが、擦れて劣化している部分とそうでない部分の差が激しく、全体の張替えをするにはもったいないということも起こり得ます。 そこで、コスト面でもメリットがある塗装修理という方法があるのです。 もちろんすべての革の状態に対応できる方法ではないので、劣化しすぎている場合などは張り替えしか出来ない場合もありますが革の劣化がひどくて張替えが必要かなと心配な方も、まずはご相談ください。 出来る限りお客様にとってもソファにとっても良い修理方法を選択できればと思います。 ソファや椅子の張替えや修理の事は、ファニチャーリペアテーブルまでお気軽にご相談ください。