今日も椅子やソファーと向き合っているファニチャーリペアテーブルです。
東京の日差しも日に日にきつくなってきた今日この頃、椅子の裏張り剥がしも汗が出る季節に近づいてきてます。
いや、もうその季節・・・
そして今日はその椅子とかソファーの裏張り剥がし作業中に、毎度頭をよぎる椅子やソファーの構造と作り。。
それについて思う事を日記にしてみた。
世の中の製品やサービス、それに商品メニューって大きく分けて価格帯は大中小、松竹梅とでも言いますか3つにわかれているのかなぁ~って職人ながらに思っています。。
当店に修理の依頼を頂ける製品の中でも、真ん中の価格帯・上の高い価格帯なんかの製品が多いんだけれど
大量生産の安い椅子やソファーも偶に依頼を頂きます。
でも偶に安い価格帯のソファーの修理なんかは断るというかお勧めしない事もあります。
何故かと言うと、修理代金も安くない事も多いですし代金を頂いて折角直しても、低価格製品の構造や使っている材料なんかを確認すると又違う個所が遠くない将来に壊れそうだな・・・・
なんて事もあるのです。
そうなると、壊れてしまった部分を修理しても又修理にお金が掛かって結局は購入代金を修理代が軽く超えてしまう。。 ってなってしまうからです。
まあ、あまり多いケースではないですがそういう事も偶にあります。
多分、ソファーの購入金額で言えばザックリ10万円以下のソファーなんかは当てはまる事が経験上多いです。
付け加えさせて貰いたいのが、安いソファーや椅子を真向から全否定してるわけではありませんよ~
個人的には安い製品のメリットも高い製品のメリットもあると思っているので。。
それじゃ安いソファーと高いソファー何が違うの。
っていうと、あくまで修理する側の目線からお話しさせてもらうと中身の作りが違うんです。
例えばソファーや椅子の土台となる枠組みを木で作っているものは多いですが、その使用している木自体が明らかに安く雑なものが使われているケース
お分かりになります? これは肘掛の部分の裏側とういうか内側を支えている木なんですが下から写してます。 木の真ん中が明らかに細くなって萎んでいるんです。1本の木の太さがバラバラだったりします。 そして次にこの下の写真、座る所の裏側なんですが 真ん中あたりにボコッと少し何かが突起しているのわかりますか? 座面の下のスプリングが出てきてしまっています。因みにこのソファは仕様2年程のようです。 そして緑色のベルトが1本通っていますが、通常はこのベルトが格子状に何本も張られていて強度を保ったりするのですが、これはベルトが横に一本ですね。。 輸入ソファーなどでベルトが横にしか張られていないなどはよく見かけますが、その場合は何本も横に張られています。 流石に一本は心細いかな。。。。 ていう感じでついついそういった強度や作りなどにも目がいってしまいますが、ソファー購入の際にも、裏を剥がして中を見せて!っていうのは無理かもしれませんが、そういったことも考えながら自分や家族の生活スタイルに合わせて購入をするのもいいのかとかと思いますよ。