こんにちは、今日は革について日記を書こうと思います。
革って皮も革もありますよね。。
天然皮革に関しては、生々しい話ですが牛なんかの皮が防腐処理され色付けされる前までは【皮】、製品になる直前や製品になってる状態の、売り物として出せる状態の色がついたり防腐処理された状態の物が革だと一般的に言われてます。ナメシた後って事みたいです。
それが椅子やソファーに覆いかぶさって製品になって劣化してしまうと、うちみたいな修理屋さんに訪ねてくるわけですが。。
そうして来た時に、その天然の革の状態を確認して修理する方法を椅子のオーナーさんに提案します。
天然皮革が痛んじゃった時に直す方法も大きく分けて2通りあるわけですが、それは張替えで新しい革に交換するか、傷とかの劣化は塗装修理で直すか。。破れも塗装修理で直す時もあります。
オーナーさんに新しい革を選んで頂いて、新しい革に丸っと交換すると気分一新スッキリと気持ちのいい状態になるわけですが、本革となると少しお値段も張るわけでケースバイケースで塗装修理を選ばれるオーナーさんもいらっしゃいます。
塗装修理でもスッキリ綺麗な状態に戻ります。
かといって全て塗装修理で直すことが出来るかと言えばそういう訳でもないもので、状態によっては張替え修理が必要な場合も当然あります。
無理に塗装修理で直しても、すぐに又劣化・・・・っていう事もありますからね。。
範囲が広く深すぎるひび割れとか、皮脂だとか元々革のオイルが多い状態での皮革の千切れとか、割れとか。。
そういう時は塗装修理の塗料が革にくっつかないんです。1度は塗料が密着して見た目には綺麗に仕上がったように見えても、又近いうちに塗料が剥がれちゃったりします。
それではどの程度までの状態なら塗装の修理で直る範囲かと言いますと。。。
まずこの下の写真は天然の皮革です。 綺麗な状態ですね、、そうなんです。新品の革をドアップで撮影してみました。動物さんのシワシワ、、見えますね。
皮革を色々見ているうちに僕はこのシワシワ好きになってきました。。
そして次のこの写真 これ塗装で修理出来ます。 顔料コーティングされた革の、こういった状態の傷、大丈夫です。 染料だけで仕上がってる革は質感崩さないように注意して修理が必要です。 次のこの写真 小傷がチョコチョコありますが、これも修理出来ます。 大丈夫です。 でもこの手の柔らかめのオイルレザーは小傷なら自己回復してくれる事もあるので、まずは小傷の上から指で押しなでる様にしてみて下さいね。 そうすると勝手に傷が回復してくれるものもあります。 結構賢い革もあるんです。 そして最後はこの写真 状態はなかなかな事になっていますね。。バリバリっと。亀さんの甲羅状態ですね。 革が硬化して割れちゃいましたね。 これは塗装で直る場合も直さない方がいい場合もあります。 こういう状態の場合は一度確認させて頂けるのがベストでしょうか。。 革って紫外線とか水分不足とかで乾燥している期間が長すぎるとカチカチでピキッてなってしまう事も多いので、ある程度のメンテナンスも必要です。 でも椅子やソファーは憩いの場、リビングにあったりする事が殆どなので中々紫外線から守るのも難しいんですよね。。 だから出来る限りお出かけの時にカーテンは閉めたりと、、 日の当たり過ぎない風通しのいい所が革は居心地がいいみたいです。 それでは又書きます。。