今回お預かりさせて頂いたのは、ロッシュボボアのソファースツール。
こちらのお預かりさせて頂いた スツールの生地の張り替えとなります。
現状の生地は本革生地ですが、以前からオーナー様が気になっていたという「ウィリアムモリス」のダマスク柄のファブリック。
こちらの輸入生地で張替えをさせて頂くこととなりました^^
今回、取り寄せた生地情報が気になる方は下のURLからご確認くださいね☆
MORRIS&Co.
Peacock & Dragon 230302
https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/20020198
欧州のファブリックの多くは、古くから伝わるパターンが現在も再現され生産されています。それは、それぞれのデザインにあるモチーフに、ポジティブな意味合いが込められているためです。
今回、お客様が選択された「クジャクとドラゴン」の意匠。表象学では、「クジャク」はギリシア神話に登場する百眼のアラゴス、「ドラゴン」には「富の守護」を表すといわれる由緒正しきデザインです。
ご依頼いただいた張替えは、ロッシュボボアのソファ。お客様は、スツールの部分だけ、このウィリアム・モリスのファブリックを選択されました。
まずは、張替え前のソファスツールの写真になります。
基はアイボリーの革のソファースツールです。 革に少しヨレが生じているのと、ホワイト系の革なので黒ずみや汚れが少し気になりますね。 クッションも多少張りが無くなっている状態なので、張り替えの際にこのあたりも直していきたいと思います。 というわけで、お取り寄せしたウィリアム・モリスの生地を裁断、縫製し張り替えてみました。 お客様こだわりの生地、お取り寄せをしたため納期には3週間を要しましたが、このような美しいスツールが完成しました。 柄物の生地は、デザインがずれてしまわない技術も必要です。 格式ある大ぶりの柄も、全体的に違和感なくなじんでいるのをご覧いただけますでしょうか。 ソファ本体は今回は張り替えずにそのままの状態ではありますが、アイボリー色のソファなのでこの柄生地のスツールがうまくアクセントになってくれるといいと思っています。 今回の張替えに使用したこの生地ですが、15世紀から16世紀にかけて、イタリアのシチリア島で使用されていたデザインがベースになっているのだとか。 ヨーロッパの貴族の雰囲気が漂っていますね。 ファニチャーリペアテーブルでは、お客様の毎日の生活に即した実践的な修理やケアに力を入れるだけではなく、お客様のご希望にも出来る限りお答え出来るようにしています。