キッチンやベッドと同様に、ソファは家庭の中で不可欠の家具のひとつです。 家の規模の大小にかかわらず居間に置かれるソファは生活における枢軸、一度購入すれば数年、あるいは数十年使用するのが普通です。 そのため、どのようなタイプのソファを購入するのが理に適っているのか、頭を悩ませるのは当然のことかもしれません。 ソファを購入する際には、空間の広さや形状に合わせてニーズも異なりますし、使用する人の嗜好も大事な要素となります。 今回は、ソファのタイプについて大要をご紹介いたします。ソファ購入の際の参考になればと思います。 コンパクトで空間にマッチしやすいタイプの第1は、2人掛けのソファです。 小さな空間でも直線状における2人掛けのソファ、インテリアにこだわる人ならばヴィンテージ風のものだったり チェスターフィールドソファなど少し個性のあるソファを選んでも、それほどしつこくならないというメリットが あります。 また、マンションのコンパクトな空間に合わせて購入した2人掛けのソファ、お子様が生まれて大きな家にお引越し される際には、ベッドルームの片隅に置いたり来客用の部屋に設置するにも案外問題が生じない大きさなのです。 又、2人掛けサイズのソファにアットマンを追加すればコンパクトながら、足を延ばしてくつろぐことも可能です。 全幅が180~240㎝が通常の3人掛けのソファは、安心感と存在感ある選択となることまちがいありません。 3人掛けのソファがある居間は、まず広いスペースを実感できると思います。 部屋の中心における存在感と快適さでは随一ともいえる3人掛けのソファ、クラシカルで最も人気があるモデルといって過言ではありません。 3人掛けのソファがしっくりと馴染む居間の広さは、11畳ほどからといわれています。 3人掛けとなると存在感がありますので、ソファのカバーは革製か布製か、このあたりも部屋のインテリアと合わせ て考える必要がでてくるかと思いますので、ご自身の部屋のコンセプトや好みの合わせて張り生地も選んでみては如何でしょうか。 3人掛けのソファともなると、長々と横になって寝そべることも可能です。 しかし、ソファはあくまでも「座る」もの。 そこで、さらにリラックスして足腰を伸ばしたい人におすすめなのが「カウチソファ」です。 カウチソファファは横になって寝そべっても余裕のあるサイズが多いソファですので、不自然な体型で疲れてしま うなんてことも起こりません。 ソファで過ごす時間が多い人や、多くの人を招待されるなんて方にはおすすめのタイプです。 また、1人がカウチソファで横になっても、他の人が座るスペースが確保できるのもメリット。 もちろん、3人掛けのソファ+カウチ部分となるとそれなりのスペースは要します。 しかし、日本の家屋向けのコンパクトなサイズのカウチソファも存在しますから、居間での生活を愛する人はぜひ 選択肢のひとつに入れてみてください。 最近増えたテレワークをメインにされている方ならば、お昼休みのリラックスタイムにも最適です。 カウチソファと似た形状のタイプに、コーナーソファがあります。 テレビが居間に置かれるのが一般的となった時代に登場したコーナーソファは、部屋の角に添うように設置できるソファをさします。 ちょっと高級感が漂うのが、このソファの素敵なところです。 また、途切れることなくソファが続くため、奥行きのある部屋を演出する効果もあります。 カウチソファは、直角に伸びた部分は横になるために設置されていますが、コーナーソファは本来の目的は座るこ と。 ご家族の構成人数にもよりますが、かなり広々としたイメージになるため、今話題の「密」は避けられるかも?! 部屋の空間に応じて3人掛けや2人掛けのソファを用いる一方、パーソナルソファを愛用する人も少なくありません。 これは文字通り、「自分だけのソファ」をさします。 数人掛けのソファでもたいてい座る場所が決まっていることが多いのですが、パーソナルソファは贅沢の最たるものといってよいでしょう。 自分だけのソファですから、素材や形にこだわって選ぶことができるでしょう。 モダンなデザインやクラシカルなモデルなど、選択はさまざま。 肘掛けがあるタイプが、よりリラックスできるモデルとして人気があります。 パーソナルソファとの出会いはまさにご縁。 さまざまなソファを試して、理だけではなく感性に訴えるタイプを選ぶと末永く使用できるかも。 Covid-19感染拡大の影響で、自宅においてテレビや映画を楽しむ人が増えてきました。 また、それ以前からホームシアターを愛好する人も多かったはず。 こんなふうに居間でのリラックスタイムを愛する人におすすめなのが、リクライニングソファです。 背もたれの角度を調整できるリクライニングソファは、居間での読書を愛する人にも人気のタイプ。 カウチソファと比べると、スペースを要しないこともメリットの一つかもしれません。 ただし、動きがあるソファであるため電動部分などの機能がデリケートだったりする場合もあるかもしれません。 海外のブランドには、リクライニングソファをウリとしているメーカーもありますから、納得のいくソファを選ん でみてください。 欧米では一般的なソファベッド。 日本では、和室と布団の文化があるためにそれほど普及してきませんでした。 しかし、生活スタイルがミニマルになり、和室がないアパートも増えてきました。 友人や親せきを自宅に泊めたいとき、大いに役に立ってくれるのがソファベッドです。通常はソファなのですが、操作によってベッドになるというタイプです。 最近は海外の家具チェーンが日本にも進出し、実際にソファベッドを目にすることも多くなりました。 いざという時に便利なソファベッドですが、座り心地と寝心地は、価格に比例するのが常識。 つまり、座り心地もよく寝心地もよいソファベッドは、それなりの出費を覚悟する必要があります。 気軽に広げられるソファベッドならば、普段の生活の中でもちょっと寝転がってリラックスしたいときには役に立ちます。もちろん、ベッドとして広げるためのスペースの確保は必須です。 居間の中心にどっしりと鎮座しているイメージのあるソファ。 じつは、必要に応じて形を変えられるタイプもあります。 肘掛けの部分が倒れてベッドのようになったり、2人掛けのソファの中心が割れてテーブルを置くことができたり、カウチ部分の移動が可能であるタイプもあり。 つまり、居間に憩う人数や都合によって、ソファの配置を変更できるタイプをさします。 先程ご紹介したコーナーソファなどにも多いタイプかも知れませんね、一見5人掛けや7人掛けのダイニングソファセットに見えるものが、実は別々のソファが5個あるいは7個つながっていたりと。。 用途に応じてソファ1個1個の配置をずらせたりと、非常に便利なソファですので、海外や国産のいろいろなタイプを吟味して選択肢に加えてみてください。 体積が大きいソファ、毎日使用することを考慮して「清水の舞台から飛び降りて」お気に入りのものをゲットし た、という方も少なくないはず。 しかし、文字通り日常的に使用するソファは、年月の経過とともに劣化や座り心地の低下は避けられません。購入時に大枚をはたいても、形あるものはいつか。。。 もちろん、品質の高いソファであればフレームの耐久性については問題なくとも、生地の部分はケアが必須になったりと。 気に入ったソファだからこそ、ケアやお手入れも怠らずに続けて頂くと数十年にわたって使って頂けるソファもあるかと思いますので、定期的なメンテナンスやケアをお勧め致します。