今回ご紹介させて頂く椅子の張替え事例は、アメリカの老舗家具メーカー、イーセンアーレン(ETHAN ALLEN)の椅子になります。
モデルは「クイーンアン」。その名にふさわしく、猫脚の優美さ、背もたれのほどよい高さなど、伝統を思わせる素敵な椅子です。
1932年創業のアメリカのイーセンアーレン、ダイニングやリビングやベッドルームの家具から小物まで色々と揃う、トータルインテリアブランドです。
お預かりさせて頂いた椅子の張替え前の状態はこちらになります。
曲線が奇麗な木部のフレームと調和するような座面の布ですが、ホワイト系の色であるために汚れが目立つようになってしまいました。 UPにしてみると、生地の感じはこの様に。。 お預かりさせて頂いたのはこちらの6脚です。 生地の汚れなどに加えて、座面の前側の部分が擦れてしまって、生地が薄くなり破れてしまっています。 経年劣化なので致し方ない部分もあります(-_-;) 今回は、オーナー様が自ら持ち込まれた生地での張替え作業となりました。 持ち込んでいただいた生地の柄と色味ははこちらになります。 張替え前の生地に比べて、生地の質感や色などに左程変わりはありませんが、柄が以前よりも小ぶりな花柄になったので、少しだけ与える印象も変わってくるかもしれませんね♬ 今回は、座面の生地の張替えのほかに座面を支えるウェーヴィングベルトの交換も行うことになりましたので、まずは座面部分を椅子本体から外し、ベルトの交換です。 ウェーヴィングベルトはまさに、縁の下の力持ちになる存在です。 そして生地も張替え完了です。 ソファや椅子の張替えのご相談を受ける際には、張り替える生地についてもご相談を受けることが多いです。 国内の生地ももちろんクォリティーが低くなく、良い生地が沢山ありますが、こだわりのある生地を海外から取り寄せたいというオーナー様もいらっしゃいます。 また、今回のようにご自身で調達されたものを、修理の際にご持参くださることもあります。 張り替え の際に張替えの布にこだわりのあるかたは、その選択についてもご相談いただければと思います。