マルニのロングセラー、ベルサイユの椅子の張替え修理をさせて頂きました。
東京都中央区からのご依頼でした。
こちらのマルニのベルサイユというモデルの椅子は背もたれが、籐張りのものとレザー張りの物などありますが、今回は籠目の籐張りでの椅子でした。
籐というのは東南アジアを中心にとれるヤシ科の植物でラタンとも呼ばれています。
丈夫で折れにくくRのかかった部分の加工もしやすいので、割いて編み込んだり太い物はフレームとなったりして家具にも使用され種類も色々ありますが、セガという籐が日本では多く使われ通気性もあり今でも職人による手編みなどで加工や修理もされているので温かみのある素材として好まれる方も多いです。
今回の修理させて頂いたラタンの椅子はこちら
籐部分に毛羽立ちも多くなってきて、たるみも出てきたとの事でオーナさんは張替え修理のご希望です。 籐は使い続けていると、細かい毛羽立ちなどが出て来る事もあるのですがそういった場合はハサミなどで切ってあげた方が良いです、ささくれが肌に当たると痛いですので。 普段は乾拭き程度のケアで充分だとは思いますが、天然の素材なので革と一緒で乾燥や直射日光はラタンはあまり好きではありません。 染みや汚れがついてしまった場合には、多少の中性洗剤と多めの水を混ぜてあげて柔らかい布などに染み込ませふき取ってあげると良いと思いますが、その後は洗剤や水をしっかりと丁寧にふき取ってあげて下さい。 こちらの椅子は肘掛が付いていない同じタイプの椅子と座面の色を合わせたいとの事で、座面のレザーも張替えです。 この茶色も中々素敵ですが、赤へチェンジして鋲も交換修理です。 この様になりましたよ。 籐の張り感や艶も戻って、座面のレザーも艶っ艶になりました。 こちらの椅子は背もたれの籐だけを張替えましたが、座面を張替えたアーム付きの椅子とお揃いの色になりました。 オーナー様のお家には、来客がある為お揃いの色にしてパリッと修理した椅子でお客様をお出迎えしたいとの事で納期はダッシュで! という修理でしたが間に合って良かったです^^ マルニ木工さんのフレームはしっかりしているので、ウレタンクッションも交換してレザーやラタンも張替えリフォームしましたのでこれからも長い期間使って貰えると思います。 椅子やソファーのフレームが元々しっかりした素材と作りであれば、傷んでしまった場合も修理して又使って貰うだけの価値はあると思いますので、生地やフレームなどの痛みが出てしまった場合などは修理も考えてみては如何ですか? 【椅子とソファーの張替え修理・ファニチャーリペアテーブル】