海外の著名なブランドのソファにはもちろん、えもいわれぬ魅力があります。 いっぽうで、メイド・イン・ジャパンの伝統や技術力も、世界が認める第一級品。そしてなによりも、日本の家屋や日本人の気質を知り尽くしたブランドによるソファならば安心感があるというのも大きなメリットのひとつです。 かずある国産のソファブランドの中でも、高い質を誇るメーカーについてご紹介したいと思います。 ・カリモク 1940年に愛知県で創業したカリモク。不思議なその名は「刈谷の木工所」が由来しているそうです。日本時ならば、一度ならずこの名を耳にしたことがあるはず。 ブランド名が示すとおり、当初はさまざまな家具や機械の木部の生産に特化していたカリモクは、1962年からオリジナルの家具の製造を開始しました。ちょうど日本が、畳の生活から椅子の生活へと変わりつつあった転換期に、カリモクは国産家具のメーカーとして急成長したことになります。 そして1983年、ハイクオリティをうたった「ドマーニ」のラインを発表。欧州の美と日本の技を融合し、普遍性を求めた高品質は国産の高級ソファの代名詞となりました。 2005年以降は、伝統ある欧州の家具市にも参加し国際的にもその名を知られるように。国産の木材のよさを熟知したカリモクの技術とデザイン性は、欧州のソファと比べても遜色のない魅力を有しています。 たとえば、ドマーニのラインの中でもモダンかつクラシカルな洗練が光るExcel-Life。そのソファは、洋室でも和室でも自然に合致する合理性が。見ているだけで気分が高揚するような美しさを、日々の生活を送るリヴィングルームで体感できるのはライフスタイルを向上させてくれる可能性まで秘めていそうです。 ドマーニ「Excel-Life」ZSA1 https://www.domani.jp/products/zsa1/ ・KOSUGA(コスガ) 日本にまだ「家具」という概念がなかった江戸時代、文久2年に創業したメーカーがKOSUGA(コスガ)です。当時のコスガは、籐製の家具を製作し海外に輸入していたといいます。つまり、創業当時から国際的な視野が培われていたのがコスガの最大の特徴と言えるかもしれません。 戦後間もなく、木工所を買収したコスガはこれによって本格的な家具の生産に着手、なんと当時のアメリカに輸出できるほどの実力を発揮します。グローバルな視点で作り出されるソファの数々は世界中からも一目置かれる存在であり、フランスのロッシュ・ボボアとの提携や各国で開催される家具市への参加も多数。 創業160周年をまもなく迎えるコスガは、日本の各家庭で営まれる実際的な生活に即したソファを作ることをモットーにしています。 たとえば、主張しないラインが好ましい「4468」のソファ。 高尚ぶらないナチュラルさは、1世紀半を超える伝統と技が作り出す美と言えるでしょう。 https://kosuga.co.jp/item/4468.html# ・マルニ木工 木材の美しさを表現するブランドの筆頭として名前があがるのがマルニ木工です。 「1世紀を経ても定番として通用する家具」。これをモットーにしたマルニ木工のソファは、いかにも日本の美にふさわしい端然としたたたずまいが特徴です。 およそ100年前、広島県の宮島で木材の美しさに魅入られた創業者によってスタートしたマルニ木工は、日本から発信するブランドであることに強い自負心を持ちつつ成長してきた経緯があります。まさに、メイド・イン・ジャパンのスピリットを有したメーカーといって過言ではないでしょう。 ソファを構成するまっすぐな線にも丸みを帯びたラインにも、独自の優美が漂います。木材へのこだわりが、日本の家屋にぴったりと収まる優しさを秘めているからかもしれません。 たとえば、創業の地「広島」にちなんだHIROSHIMAというラインのソファ。 潔いまでの直線にも、日本の風土を喚起させる優しさがあります。これはきっと、脚部の木材が生み出す効果かもしれませんね。 https://www.maruni.com/jp/products/list/list-detail?lp=4055-34-2939 ・ナガノインテリア 日本を表現する言葉ともいえる「和」をモットーに家具を作り続けているのがナガノインテリアです。戦後間もない昭和21年にスタートした同社、福岡県が発祥の地です。 作り手のポリシーを消費者に押し付けない「和」、ソファをはじめとする家具と自然の「和」、最新の技術と伝統との「和」などなど、ナガノインテリアが信奉する「和」には深い意味を内包しています。一流のメーカーにありがちな尊大さはかけらほどもなく、社会への奉仕や感謝をうたっている点にも、いかにも日本的な謙虚さが垣間見えます。そうした方針は、ソファが持つ繊細さと力強さの双方が備わっていることでも一目瞭然。あらゆる「和」が、絶妙なバランスとなって製品に反映されているのです。 たとえば、「KC309」のソファ。 どこか飄逸さも感じる独特のフォルムに、日本の四季を意識した深い精神性が宿っているよう。整然としていながら饒舌な存在感もあり、まさに「和」の真骨頂といった趣。 https://www.nagano-interior.co.jp/product/detail.php?id=1861 最後に 世界各地には、その歴史と風土が培ってきた家具が存在します。 もっとも需要が高い家具ともいえるソファも、グローバル化の波に乗って世界各地の名品を入手することができるようになりました。 しかし、足元を見てみれば日本にも世界が認める優れた技術が存在します。日本の職人芸の確かさ、勤勉さが浮き上がるようなメイド・イン・ジャパンのソファも、ぜひ選択肢のひとつに加えてみてはどうでしょうか。 強く主張せずとも確かな存在感を持つ国産のソファ、その魅力に取りつかれる方も多いはず。 こうした優れたソファの数々、ケアや修理はぜひファニチャーリペアテーブルにお任せください! 高い経験値による技術で、あなたのソファをお守りいたします。