お問い合わせ 03-6869-4017

お見積りや皮革修理無料サンプル請求はこちら

〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-12
contact@tableinc.net
news
MENU

日々の修理現場から、家具修理のエトセトラを、お届けしています 椅子とソファーの
張り替え修理
ファニチャー リペア テーブル

ビビットで蠱惑的なフランスのソファブランド! 「ロッシュ・ボボア」

 

 日常的に使うソファは、飽きがこないニュートラルでクラシックなタイプが好ましい。

そんな陳腐な意見を吹っ飛ばすようなパワーを持つフランスのブランド、それが「ロッシュ・ボボア」です。

コケティッシュでいかにもフランス的な魅力があるロッシュ・ボボア、いったいどんな風に生まれてハイブランドに成長したのでしょうか。

 

  • フランスのセンスと北欧のシンプリシティの融合

ロッシュボボア画像2

ロッシュ・ボボアというブランドの誕生は、1960年にまでさかのぼります。

1950年代、パリに店舗を構えていたロッシュ家とシュシャン家の若者たちがこのブランドの主役です。ロッシュ家のフィリップとフランソワ、シュシャン家のジャン・クロードとパトリックの4人は、1960年にコペンハーゲンで行われた見本市に出向きます。北欧の洗練に触れた4人は、そのセンスをパリに持ち帰るのです。それが、ロッシュ・ボボアの誕生につながりました。

1961年には早くもその才能が認められて、ロッシュ・ボボアはフランスのエル紙に登場することになります。その後、50年にわたってロッシュ・ボボアの特集が、エル紙で定期的に載せられるようになったのです。

 

  • 1965年から海外進出、そして著名デザイナーたちとのコラボへ

 

ロッシュボボア画像3

 

創業から5年足らずで、ロッシュ・ボボアはベルギーに海外1号店をオープンさせました。ロッシュ・ボボアの勢いは止まらず、1970年にドイツを旅行中に偶然出会ったデザイナー、ハンス・ホッファーとのコラボが、ブランドの転換点となります。

ホッファーが、「ラウンジ」という名前でデザインしたソファは、ロッシュ・ボボアによって「マ・ジョン」と名前を変えて、ブランドを支えるロングセラーに成長するのです。ロッシュ・ボボアはこれをきっかけに、さまざまな国の多数のデザイナーたちと個性的なコラボを繰り返すことになるのです。

 

1970年には、カナダとアメリカ、スペインにフラッグショップをオープン。

80年代に入ると、都会のセンスにあわせた家具だけではなく、田舎のセカンドハウスを想定した「Les Provinciales」シリーズを展開し始めます。90年代には、エスニックなテイストの風潮に乗って、「Les Voyages」が登場するのです。

 

  • 21世紀に入ってからのロッシュ・ボボア

破竹の勢いで成長を続けてきたロッシュ・ボボアは、21世紀に入っても戦略的に市場を席捲してきました。

世界的にロッシュ・ボボアの世界を展開し、デザイナーたちとのコラボを繰り返すというストラテジーは、今世紀に入っても同社の主軸となっています。

2004年、記念すべき100店目が中国にオープン。

2009年からは、ロッシュ・ボボアが主催するコンクールがスタートしました。各国を回って行われるコンクールの目的は、その地に潜む新たな才能を見出すことにあります。開催地となったモロッコや英国の文化や伝統とセンスを持つ若者たちの才能は、ロッシュ・ボボアの製品開発にも大きなメリットとなりました。

その結果、生まれた椅子のひとつが「AVA」です。中国人の若手デザイナーによって考案され、イタリアの製造業者が開発した素材によって誕生した同シリーズ。まさに、国境を越えた才能とテクノロジーの融合でした。

 

2011年に、創始者であったフィリップ・ロッシュが77歳で死去。1960年に4人で出発したロッシュ・ボボアは、世界60ヵ国に250店を構える一大ブランドに成長しています。

 

ロッシュボボア画像4

  • 2017年に、日本にもお目見え!

ロッシュ・ボボアが日本にお目見えしたのは、2017年春。

ヨーロッパ的な色彩と北欧の洗練を兼ね備えたロッシュ・ボボア、日本の家屋の規模と色にマッチするかという不安はあったものの、人気は上々のようです。

ブランドの顔となっている華やかなシリーズはごく一部、実用的なクラシックなシリーズも数多く展開しています。

唯一無二の存在といってもよいロッシュ・ボボアは、日本の富裕層にもごく自然に受け入れられたもよう。

 

  • ロッシュ・ボボアとデザイナーたち

ロッシュ・ボボアの成長を支えてきた、デザイナーとのコラボ。その例の一部を見てみましょう。

ロッシュ・ボボア創業40周年に、イタリアのイオザ・ギーニと組んで登場した「メトロポリス」シリーズ、パオラ・ナヴォーネとコラボした「ピン・ポン」コレクション、アメリカの建築家ウラジミール・カガンが考案したソファ「Comète」。

いわゆる建築家や家具のデザイナーだけではありません。ロッシュ・ボボアのファブリックの分野では、ファッション界の大家も大勢コラボしているのです。

ウンガロ、ケンゾー、ミッソーニ、ジャン・ポール・ゴルティエ、クリスチャン・ラクロワなどなど泣く子も黙る御大たちが、これまた一流デザイナーによる家具のファブリック部門でコラボ。

家具界のオートクチュールと呼ばれるのも、当然の豪奢ですね。

ちなみに、ジャン・ポール・ゴルティエのデザインによるシリーズは、ロッシュ・ボボア創業50周年に登場しています。

 

  • ロッシュ・ボボアの人気シリーズ

われわれが通常頭に描く家具とは異なる概念で生まれる、アーティスティックなファニチャーたち。

そのなかでも、ロッシュ・ボボアのスピリットともいえる人気シリーズをご紹介いたします。

 

 

・ブランドの顔「マ・ジョン」

https://www.roche-bobois.com/it-IT/prodotto/mah-jong-kenzo-takada-collection-no-gaku-composizion-hiru

 

ブランドの創立初期からその歴史を支えてきたシリーズ「マ・ジョン」。

ファッショニスタと呼ばれるモードに敏感な人たちに、絶大なる人気を誇っています。とにかく、色の洪水のようなミッソーニやケンゾー、ゴルティエのファブリックを、自在に組み合わせたソファにパズルのようにはめていく贅沢なシリーズ。

世界で唯一無二、オリジナリティあふれる組み合わせも可能なマ・ジョンは、まさにソファの世界のオートクチュールです。

日本の和の完成が光るケンゾーの「ASA」「HIRU」「YORU」は、まさにロッシュ・ボボアだけの世界が展開されます。

これほどの鮮やかな色彩ながら、下品にならないのがロッシュ・ボボアの真骨頂といったところでしょうか。

近年では、アウトドアでも使用可能なシリーズも登場。屋内とは違い、外の世界の色の中にたたずむマ・ジョンシリーズもひじょうに魅惑的です。

 

・ソファカバーは100%取り外し可能「ロング・アイランド」

https://www.roche-bobois.com/it-IT/prodotto/long-island-composizione-dritta3

 

羽毛やモミ材など、最高の素材を使用して作られたロッシュ・ボボアのオリジナルデザイン「ロング・アイランド」。

コットンの肌触りも優しいカバーは、完全に取り外しが可能です。ソファベッドになるタイプもあり、実用性も兼ねた人気シリーズ。ベルベッドの素材を使用した、さらにゴージャスなタイプもあります。

 

・サロンの主役にもってこいの存在感「バブル」

https://www.roche-bobois.com/it-IT/prodotto/bubble-divano-3-4p-arrotondato

 

その名の通り、泡が重なったような形状がキュートな「バブル」。

バブルをデザインしたのは、アヴァンギャルドがウリのデザイナー、サシャ・ラキクです。とはいえ、大自然からインスピレーションを得たというバブルは、存在感抜群ながら部屋の中に静かにたたずむ風格あり。

ラキクのデザインを可能にするために、3方向に伸縮自在のファブリックの開発が必須でした。

アリの巣のようにも見える斬新なデザインは、ロシェ・ボボアの新しい顔になりつつあります。

 

・東西のパワーの融合「アヴァ」

https://www.roche-bobois.com/it-IT/prodotto/ava-sedia-con-braccioli-poliammide-opaco

 

中国人デザイナーが、ドラゴンの姿からインスピレーションを得てデザインした「アヴァ」。

ロッシュ・ボボアが開催するコンクールから発掘された若き才能が、この椅子に結実しています。東洋の才能と西洋のテクノロジーが融合したアヴァは、軽量で積み重ねが可能。奇をてらわない自然な形でありながら、ありふれたモデルとは一線を画する洗練があふれています。透明感があるものからマットな素材まで、カラーバージョンも多々。

各国に潜む若き才能を探り続けたロッシュ・ボボアならではの、開発力といえるでしょう。

最新事例

contact

お見積り依頼